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2024年11月23日
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お灸をもっと使いましょう♪

2006年10月28日
故 深谷伊三郎氏、師匠 桑原陽二に敬意を表して

「冷え性」はもっと予防できると思います。
近年、冷え性の人が増えたと先輩方は仰います。
私の実感としても皆さん「冷え」を背後に強く持っています。

単純な筋肉痛でお見えになる方も背後に「強い冷え」があり、本当は継続して治療してほしいと思う方が何人もです。

冷え症が一番良く分かるのは手足ですが、「身体の冷え」が良く分かるのは実は「腰痛」と「体温」なんです。
「冷え」というのは西洋医学的に無理やり言うのなら「筋肉の産熱量の低下」と「(抹消)血管運動性の低下」、「低体温」という現象があたります。単純に言うと筋肉の伸び縮みがうまくいかないので血液循環に滞りが生じ、結果体温が下がるのです。

で、その影響を受けやすいのが抹消。手、足です。ホースの途中が詰まるとうまく水が流れないのと同じです。特に必要がなければ詰まったところを回避して、ショートカットを作って新しい循環経路を作ってしまいます。その結果、抹消の血液循環はより悪くなり「冷え」として認識できるようになります。
この血液循環が悪くなってくると筋肉は十分にエネルギーをもらえませんので十分な運動ができなくなります。その結果、硬くなり衝撃を吸収分散できなくなります。
原因はないけれど「足の裏が痛い」なんてのはその一つの例ですね。

そして身体のあちこちにダメージをそのまま伝えるようになっていき・・・それがどこに集中してくるかというと「腰」です。

腰は元々強いはずなんですが、上から下から常に負担がかかり、下の衝撃吸収能力の低下にともなって負担が増加して痛みます。痛むと固めて守ろうとするので、今度は肩こりなども発生してくるわけです。

で、徐々に運動が少なくなってきますので全身の産熱量が低下し、低体温になります。低体温になると「免疫力は低下」しますし、動きづらくなるので動かないようになってしまいます。

・・・と悪循環を繰り返すうちに病気になってしまうわけです。

で対処法はというと、ありていに言えば、「しっかり歩きましょう。」とか「指先の運動をしましょう」とかになります。
でも、「冷えて運動ところじゃない」なんてことになりがちですよね。実際、上着を着たところで冷え性は改善しません。上着をして体温を逃がさないようにすることは大事ですが、加えて身体を内側から温めるということをしなければなりません。

これを専門的にやると「食養生」(冷たいもの、糖分、果物をさけ偏食を直す)、「鍼灸治療」などになってきます。
薬やサプリメントで何とかならないの?と言われますが、東洋医学では西洋の薬は「身体を冷やす」とみます。鎮痛剤がいい例で痛む感覚を麻痺させたり、分泌物を減少させたりと機能を低下(=冷やす)させて抑えるものがほとんどです。また、薬害の危険性がありますので安易にすすめられません。

で、家庭療法として気軽にできるものがないかと聞かれます。そこで私がお勧めするのは「お灸」です。ああ、ここまで長かった。
市販のお灸でしたら火傷の心配はさほどいりませんし、匂いの少ないタイプや煙の少ないタイプも売っています。これをつかいましょう。

特にケアをしたいのが足、足裏です。足を触って冷たく感じるところにお灸をすえていきましょう。加減は少しすえたところが赤くなる程度もしくは熱が中に入っていく感じがする程度でいいです。一日の終わりに2~3個でも構いませんからすえるようにしてみてください。
3ヶ月も続ければかなり変わってくることを実感できるはずです。

それが面倒な方や冷えが強く改善しない方は週一回鍼灸治療を受けると決め手通ってみてください。体質を改善して根治を図る必要がありますので時間はかかります。最低でも3ヶ月はきちっと治療すると決めてお近くのはりきゅう院(整骨/接骨院ではない鍼灸院をお勧めします)へご相談ください。

私たちはり師、きゅう師は本気のあなたを支援(サポート)したいといつでもお待ちしております。

なお、食養生は数年単位の話になりますが、体質改善には非常に効果がありますので興味のあるかたは勉強なさると面白いと思います。
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