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2024年11月25日
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めまい、そしてメニエール症候群
2007年05月27日
どうも、泰心堂です。
もうすぐ大久保の地に開院して、一年になりますね。
この地に開院して以来、普通はあまり見ないような症状を中心に施術をしてきたように思います。
針灸(はりきゅう、鍼灸)と言えば・・・
「肩こり、腰痛くらいにしか効果がないんじゃないか?」
「痛い、熱い、ゆえに怖い」
「あやしい整体なんかと同じ・・・」
と思われている昨今。国内ではろくな教育研修制度もなく、法律上医療でもないカイロプラクティスよりも怪しげなものと思われいる状況ですが・・・なぜか、私のところには本来の患者さんが来ます。
○西洋医学の見地からさまざまな検査をしても病名のはっきりしない症状を訴える方。
○西洋医学の範疇で投薬による対処療法以外の治療方法のない疾患名で多量の薬を飲まれている方
○自律神経失調症と安易に名前をつけられて精神安定剤を処方をされている方
○不眠を訴えて、睡眠薬に頼りきりになりほかの症状が出てきた方
○内臓の不調を訴える方
○女性特有の生理不順など婦人科疾患を訴える方
○冷え性、むくみなど全身の循環にかかわる症状を訴える方
○半身不随の予後管理を希望される方
○不妊治療中の方
○椎間板ヘルニアなど首周り腰周りのよくある病名を訴える方で手術適応寸前の方まで
○顎関節の違和感を訴える方
などなど鍼灸の長い歴史の中、そして日本鍼灸が医学、医術として対応してきた様々な症状を訴える方に施術を施してきました。
その中で、今日は『メニエール症候群』の方の印象と施術について少しだけ書こうかと思います。
メニエール症候群(病)とは『低いうなり声のような耳鳴り』、『視界が回転するようなめまい』のために日常の生活が困難になる症状を呈する疾患で、1861年医師メニエールによって報告されたものです。
西洋医学の見地からは原因として『内リンパ水腫』があげられているが、断定はされていない。
何でこれが起こるか?耳の内側にあるこの器官の周囲で循環障害がおこったり、何らかの細菌などの感染があるのでないか?外傷の影響か?自己免疫疾患ではないか?などなどいろいろと言われている。
が、概ねストレス病として扱われることが多いようである。
治療は投薬が中心でめまいが激しいときなど安静を基本にめまいを抑える薬を飲ませる。発作予防に精神安定剤や循環改善薬を投与する。発作が高頻度、あるいは薬物耐性、抵抗性の場合(要は薬が合わない)は手術療法を行うとされている。
(参考 臨床医学各論 第二版 医歯薬出版株式会社)
・・・とある。
が、果たしてそうかな?ってのとストレスにしておけばいいというのは安直じゃない?精神安定剤、循環改善薬が体に全体に与える影響についてどれだけ考慮しているのか?手術ってどこ手術するの?といろいろな疑問がある。が、これは西洋医学の範疇で考えなければいけないことであり私の職分を超えるのでこれ以上は判断を保留したい。
さて、西洋医学の判断を停止し、東洋医学の範疇であればどのよに考えられるだろうか?そしてどのように対処ができるだろうか?
まず薬について
東洋医学の範疇では西洋医学の薬のほとんどが下薬(必要に応じて最小限度使うもの)という扱いであり、体に大きな負担を強いるものとして扱われる。特に『精神安定剤、睡眠薬の類は常用すべきでない』という考え方が主流のようだ。私もこの立場には概ね賛成するが、私のはり師、きゅう師という身分は『投薬の指示』ができる立場にない。だのでやめるやめないは患者個人、そしてその担当医の判断に任せるべきだと思う。
これに対して、私の範疇でできることは『東洋医学的な身体観』の中で『解毒』を司る機能『肝木』の力が落ちていないかを気にかけ落ちているのであればそれ経絡など東洋的な手段を通じて支え補うことを考え、施術することくらいなものである。
ついで症状について
耳鳴り→腎水の力の不安定、めまい→肝木の力の不安定として診ることが多い。しかしながらこれは全身の循環あるいは滋養とも関係があるので『脾土』』の力も考慮して考える必要がある。
体の状態の判断について
どういう状態ですか?という質問が実は一番難しい。もちろん質問を駆使することで声の情報、話し方の情報、回答自体などから状況を推定できる部分もある。が、それだけだと不十分になりがち。
結局、直接お会いして、手首の脈の状態、腹の状態、背中(特に首)の状態、ツボの圧痛反応などを診て具体的に目に見える、手で診ることのできる状態がどうであるかを把握し、それが経験上健康な状態とどれくらい離れているのかという距離感を判断するといったことをした方が良い。
特徴的な体の状態としては肩甲骨の内側辺りから首の方にかけて片側に触診するとわかる程度から見て取れる程度まで幅はあるが筋の緊張が見られることが多い。そこの異常な筋緊張を緩和させるとともに、東洋医学的なエネルギーの流れ道である『経絡』を使った処置を加えていくのが効果的な要だと思われる。
東洋医学の場合、解剖しなければわからないこと、理学的な検査をしなければいけないこと直接的に視認できず想像することもできないようなものについてははっきり言ってどうでも良い。
内リンパ水腫があろうが、なかろうが治療上関係ない。
あるならあるなりにそれは全身に影響を及ぼしているだろうし、なければそれに変わる何らかの生理的(自然な)現象があり、めまいや耳鳴りを発生させることでなんかしらのバランスを取らざるを得ない状況があるはずであり、それは体に現れているはずだ。・・・と東洋医学では考える。だから手当てができる。
「メニエールって言われました」ってきた人にこういった東洋医学的な尺度で治療して改善した人が何人もいる。
もちろんすっかり消えてしまった人もいるし、たまに症状が出ると調整にみえる人もいる。すべてがうまくいくわけでもないが、今のところお見えになった人はいい結果=改善あるいは解消が出ている。
期間はどれくらいかかるのか?と言われるが、早い人手たった2回で全治=それ以来症状が出ていない人がいる。ま、これはたぶ治る時期が来てたんでしょうね。
今のところ一番遅い人で8ヶ月。週1~2回。で日常生活に支障がなくなった。残念ながらすっかり解消とはいかず、未だに予防と健康管理がてら月1~2回顔を出している。施術者として解消してほしいなと祈りつつ施術にあたっている状態。
ただ、発作的な症状の改善は多少個人差はあるものの1~2ヶ月のうちにはあるようだ。ま、うちは週1~2回でいいよと言っているので時間がそれなりにかかっているんかも知れませんね。
でも詰めたってそうそう変わらんと思いますけどね。
(治療は刺激=調整だけでなく刺激によるダメージ回復の時間が必要ですからね。)
ま、こんな調子でぼちぼちと活動しています。
ご質問や治療のご相談、ご依頼は下記までお気軽にどうぞ
なお、来週の予約状況は・・・
火、水曜日の午後と木曜日に空きがあります。初めての方はできるだけこの時間にコンタクトしてください。お願いします。
泰心堂はりきゅう院
〒275-0011 千葉県習志野市大久保2-5-7 大久保ハイツ103
TEL/FAX 047-404-5225
Mail taishindo@festa.ocn.ne.jp
Web http://takefor.client.jp/
もうすぐ大久保の地に開院して、一年になりますね。
この地に開院して以来、普通はあまり見ないような症状を中心に施術をしてきたように思います。
針灸(はりきゅう、鍼灸)と言えば・・・
「肩こり、腰痛くらいにしか効果がないんじゃないか?」
「痛い、熱い、ゆえに怖い」
「あやしい整体なんかと同じ・・・」
と思われている昨今。国内ではろくな教育研修制度もなく、法律上医療でもないカイロプラクティスよりも怪しげなものと思われいる状況ですが・・・なぜか、私のところには本来の患者さんが来ます。
○西洋医学の見地からさまざまな検査をしても病名のはっきりしない症状を訴える方。
○西洋医学の範疇で投薬による対処療法以外の治療方法のない疾患名で多量の薬を飲まれている方
○自律神経失調症と安易に名前をつけられて精神安定剤を処方をされている方
○不眠を訴えて、睡眠薬に頼りきりになりほかの症状が出てきた方
○内臓の不調を訴える方
○女性特有の生理不順など婦人科疾患を訴える方
○冷え性、むくみなど全身の循環にかかわる症状を訴える方
○半身不随の予後管理を希望される方
○不妊治療中の方
○椎間板ヘルニアなど首周り腰周りのよくある病名を訴える方で手術適応寸前の方まで
○顎関節の違和感を訴える方
などなど鍼灸の長い歴史の中、そして日本鍼灸が医学、医術として対応してきた様々な症状を訴える方に施術を施してきました。
その中で、今日は『メニエール症候群』の方の印象と施術について少しだけ書こうかと思います。
メニエール症候群(病)とは『低いうなり声のような耳鳴り』、『視界が回転するようなめまい』のために日常の生活が困難になる症状を呈する疾患で、1861年医師メニエールによって報告されたものです。
西洋医学の見地からは原因として『内リンパ水腫』があげられているが、断定はされていない。
何でこれが起こるか?耳の内側にあるこの器官の周囲で循環障害がおこったり、何らかの細菌などの感染があるのでないか?外傷の影響か?自己免疫疾患ではないか?などなどいろいろと言われている。
が、概ねストレス病として扱われることが多いようである。
治療は投薬が中心でめまいが激しいときなど安静を基本にめまいを抑える薬を飲ませる。発作予防に精神安定剤や循環改善薬を投与する。発作が高頻度、あるいは薬物耐性、抵抗性の場合(要は薬が合わない)は手術療法を行うとされている。
(参考 臨床医学各論 第二版 医歯薬出版株式会社)
・・・とある。
が、果たしてそうかな?ってのとストレスにしておけばいいというのは安直じゃない?精神安定剤、循環改善薬が体に全体に与える影響についてどれだけ考慮しているのか?手術ってどこ手術するの?といろいろな疑問がある。が、これは西洋医学の範疇で考えなければいけないことであり私の職分を超えるのでこれ以上は判断を保留したい。
さて、西洋医学の判断を停止し、東洋医学の範疇であればどのよに考えられるだろうか?そしてどのように対処ができるだろうか?
まず薬について
東洋医学の範疇では西洋医学の薬のほとんどが下薬(必要に応じて最小限度使うもの)という扱いであり、体に大きな負担を強いるものとして扱われる。特に『精神安定剤、睡眠薬の類は常用すべきでない』という考え方が主流のようだ。私もこの立場には概ね賛成するが、私のはり師、きゅう師という身分は『投薬の指示』ができる立場にない。だのでやめるやめないは患者個人、そしてその担当医の判断に任せるべきだと思う。
これに対して、私の範疇でできることは『東洋医学的な身体観』の中で『解毒』を司る機能『肝木』の力が落ちていないかを気にかけ落ちているのであればそれ経絡など東洋的な手段を通じて支え補うことを考え、施術することくらいなものである。
ついで症状について
耳鳴り→腎水の力の不安定、めまい→肝木の力の不安定として診ることが多い。しかしながらこれは全身の循環あるいは滋養とも関係があるので『脾土』』の力も考慮して考える必要がある。
体の状態の判断について
どういう状態ですか?という質問が実は一番難しい。もちろん質問を駆使することで声の情報、話し方の情報、回答自体などから状況を推定できる部分もある。が、それだけだと不十分になりがち。
結局、直接お会いして、手首の脈の状態、腹の状態、背中(特に首)の状態、ツボの圧痛反応などを診て具体的に目に見える、手で診ることのできる状態がどうであるかを把握し、それが経験上健康な状態とどれくらい離れているのかという距離感を判断するといったことをした方が良い。
特徴的な体の状態としては肩甲骨の内側辺りから首の方にかけて片側に触診するとわかる程度から見て取れる程度まで幅はあるが筋の緊張が見られることが多い。そこの異常な筋緊張を緩和させるとともに、東洋医学的なエネルギーの流れ道である『経絡』を使った処置を加えていくのが効果的な要だと思われる。
東洋医学の場合、解剖しなければわからないこと、理学的な検査をしなければいけないこと直接的に視認できず想像することもできないようなものについてははっきり言ってどうでも良い。
内リンパ水腫があろうが、なかろうが治療上関係ない。
あるならあるなりにそれは全身に影響を及ぼしているだろうし、なければそれに変わる何らかの生理的(自然な)現象があり、めまいや耳鳴りを発生させることでなんかしらのバランスを取らざるを得ない状況があるはずであり、それは体に現れているはずだ。・・・と東洋医学では考える。だから手当てができる。
「メニエールって言われました」ってきた人にこういった東洋医学的な尺度で治療して改善した人が何人もいる。
もちろんすっかり消えてしまった人もいるし、たまに症状が出ると調整にみえる人もいる。すべてがうまくいくわけでもないが、今のところお見えになった人はいい結果=改善あるいは解消が出ている。
期間はどれくらいかかるのか?と言われるが、早い人手たった2回で全治=それ以来症状が出ていない人がいる。ま、これはたぶ治る時期が来てたんでしょうね。
今のところ一番遅い人で8ヶ月。週1~2回。で日常生活に支障がなくなった。残念ながらすっかり解消とはいかず、未だに予防と健康管理がてら月1~2回顔を出している。施術者として解消してほしいなと祈りつつ施術にあたっている状態。
ただ、発作的な症状の改善は多少個人差はあるものの1~2ヶ月のうちにはあるようだ。ま、うちは週1~2回でいいよと言っているので時間がそれなりにかかっているんかも知れませんね。
でも詰めたってそうそう変わらんと思いますけどね。
(治療は刺激=調整だけでなく刺激によるダメージ回復の時間が必要ですからね。)
ま、こんな調子でぼちぼちと活動しています。
ご質問や治療のご相談、ご依頼は下記までお気軽にどうぞ
なお、来週の予約状況は・・・
火、水曜日の午後と木曜日に空きがあります。初めての方はできるだけこの時間にコンタクトしてください。お願いします。
泰心堂はりきゅう院
〒275-0011 千葉県習志野市大久保2-5-7 大久保ハイツ103
TEL/FAX 047-404-5225
Mail taishindo@festa.ocn.ne.jp
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