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2024年11月21日
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セルフケアとしてのお灸。

2010年08月11日
こんにちは、からだのエンジニア 鍼灸師 藤井崇次です。
「今日も暑いですね」というのが決まり文句になっていますが、暑さ寒さも彼岸まで、あと少しです。

さて、かねてから予告しておいたダイエットの耳ツボ話は結局、うちのダイレクトなお客様に配付しました。希望の方だけ&今回はテスト配布だったので少数部のみの配布でした。
皆様に意見をいただいておりますので、それらをフィードバックして無料配布版、有料配布版を改めて作成しようと思います。

ついでに、【てのひらセルフケア講座】の開催に向けてテキスト作りをはじめます。

関連して、セルフケア関係のお話です。

私こと鍼灸師 藤井崇次は、「家で何をやったらいいでしょうか?」、「何かやること在りますか?」、「家でやれること在りますか?」という質問に対してこう提案しています。

お灸をすえましょう♪


私、思いますが、お灸って家庭で出来る最強の治療法だと思います。
その理由としては
1.簡単
2.加減がわかりやすい
3.薬局で手に入る。

もぐさを捻るのはそれなりに技術がいりますが、市販の筒状あるいは台座つきのものに関しては火をつけて貼り付けるだけです。加減は痛みが強いときは痛みを以って痛みを制すで熱いお灸をしますが、基本的に温か状態で十分。熱いっ!と思ったらすぐにとると程よい加減です。
こういったもぐさ、簡易灸はお近くの鍼灸院や薬局で手に入ります。

逆にお灸の注意しなければいけないポイントは
1.火を使う
2.火傷を利用する
3.煙が出る
4.臭いが出る。
5.イメージが悪い

お灸は【久しく火をつかう】と書きます。火を使い小さな軽い火傷(すえたところが温かくなる程度あるいは赤くなる程度)を作ってその部位を直す反応を利用してからだの状態を整える治療技術です。
当然、やりすぎればそれ以上のやけどをしてしまいます。まずは市販のお灸では【マイルド】、【弱】程度のものを使ってみて、足りなければ【レギュラー】、【ハード】、【強】などと温度の高いものに変えていけば加減がわかるでしょう。
煙に関しては少し値段が高くなりますが【無煙】あるいは【少煙】のものを使うとグッと煙が抑えられます。また臭いについても基本のもぐさのにおいのものもあれば、生姜、にんにく、ラベンダー、ローズなど臭いをつけて物までいろいろあるので好みに合わせて使えばよいかと思います。

私のお勧めは、もぐさを炭状に固めた【炭化灸】(微香タイプ)が煙もにおいも少なくてGOOD

5.に関してはやり方が悪いか、やったこともない人の戯言です。

もちろん、背中・腰など一人ではすえにくい場所も在りますが、そこは【手のひらセルフケア】を使うと良いでしょう。てのひらで全身の治療が出来ますので一人でも対処が出来ます。

簡易灸はいろいろと改良が加えられていて道具としても非常に使いやすくなっています。

治療という側面でもお灸は非常に良い特徴を持っています。
1.(小さく・わずかな)火傷を作るので確実に炎症=修復反応が誘発される
2.からだの状態に合わせて、炎症補助/炎症抑制が自動的に行われる
3.すえるほうの体力を使わない

傷を負うと治そうと【炎症】が起こります。私たち鍼灸師はこれを鍼による極わめて微かな切傷、あるいは灸熱による極小の火傷を利用してこの炎症反応を引き出そうとしているわけです。
この炎症、全く起こらなければ組織の修復がなされません。しかし、過剰になると熱をもちまわりの組織を逆に破壊してしまいます。
適度な状態にコントロールしなければならないのですが、傷を受けたショックや病気に対する免疫力の活性化状態では往々にしてそのからだ内部の信号が乱れて過剰炎症や、寡少炎症になりがちです。そこで微かなダメージを与えてそれらのコントロールを取り戻そうとするのが生体反応を利用した針灸の技術。

お灸は熱をもってこの適度な炎症状態を作るのに一役買います。

一方、いわゆる湿布薬は炎症を抑えるだけで活性化する作用は在りません。炎症が寡少で治癒が遅れる場合には適さない。
その点、お灸はきっかけを与えて後はからだで自律的な調節を促すので、+にもーにも働くわけですね。

また、マッサージなどに比べてすえるほうの仕事は火をつけてツボにおく、適当なところで取り、確実に火を消すだけ。力を使う作業は在りません。なのでケアしてあげる側にもやさしい。

とにかく便利な治療技術です。
そういった治療技術を広く使ってもらうために私の治療院 泰心堂はりきゅう院ではお灸のすえ方も指導しています。
今日はこの辺で。

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