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2024年11月26日
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治療例、老人性の頚の痛み?

2007年04月12日
どうも、泰心堂です。
昨日はご迷惑をおかけいたしました。
おかげさまで用事は滞りなくすみ、有意義に過せました。

さて、本日の話題は『頚の痛み』ということで、厳密に言うとここ大久保の治療院の話ではなく、昨年度まで所属していた母校『関東鍼灸専門学校』の治療室での話です。

お見えになったのは年輩の男性。
別な病気のために、病院への定期的通院が必要な方です。こういう方は治療活動の中でよくめぐり合います。この方もそういう方の一人と言えば一人です。

気になっているのは、『頚の痛み』。特に曲げるまわすなど動作をするときに突っ張るような感じがして痛むとの事。
病院ではレントゲンなども取り、頚の骨の間が狭くなっているやら、「老人性の頚椎症だね」みたいなことを言われて、処置がないみたいな言い方をされた。
実際、勧められたのはどうも、神経ブロック注射と頚椎の手術らしい。

たまたま私の時間が空いていて私が診ることになったのですが、お会いした瞬間に思いました。
「あっこれはそんなに時間が掛からずに治る」と。
どこを診てそう思ったのか?と言われるとちょっと返答に詰まるのですが、いつものように感覚的にこれは『治る疾患』であると感じたあと、実際に話を伺ったり触れて診て「短くてすむ」と感触を得たのです。

この方の場合、東洋医学でよく言う『証』(治療方針)では抱えているほかの症状を含めて考えて、『腎虚』。そうでありながら身体のバランス自体が大きく狂っているわけではなく、腎虚の状態で安定はしている。

だとしたら内臓からの影響は大きくはない。
なんで?それは別の疾患を抱えた状態はずっと長く続いており、頚の痛みはつい最近と時期的なずれが非常に大きい。もちろん多少は影響しているだろうが、その疾患が東洋、西洋の医学の範疇で修復不可能なこと、今まで出なかったことを考慮して、今回の症状に関しては無視できるというのが私の判断であった。

で、手足のツボをとりながら動作をチェックして動作の改善を確認してもらう。で、あとは身体の状態を安定させることを狙った経絡治療的な調整を施して終了。

そういった流れを3週間ほど治療回数合計3回ほどでこの方のもっとも気になっていた『頚の痛み』は解消した。

その後も定期的な身体のメンテナンスという形でご指名いただいた。
その中で別疾患のためのちょっとした手術なども行っていたのだが、体調を崩すこともなく、むしろ検査の数値が良いとさえ言っていただいた。

残念ながら私はk歩の治療室を離れてしまったので今後のケアは後任にお願いすることになるのだが、うまくやってくれるものと期待している。

他にも老人性あるいは加齢による膝痛なんていわれる方もお見えになっている。が、その多くがそんなに時間が掛からず治っていく。こういうことを考えていくと、『加齢によるもの』というのは実はあまりあてにならないのではないかと最近思う。

・・・と今日はここまで。
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