[PR]
2024年11月21日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
生理不順への対応
2011年07月21日
どうも、からだのエンジニア 藤井崇次です。
忘れられないように書いておきますが、私、泰心堂はりきゅう院 って鍼灸のサロンを習志野市大久保で開いています。
最初は『疾病治療専門』、『はりきゅう専門』の看板を掲げた近隣唯一のはりきゅう専門サロンとして開業。
お蔭様で、一都五県数カ国のお客さまを迎えることができました。
※本当には唯一でした。ほかは鍼灸マッサージとか整骨院+とかでしたので。
ああ、ちなみに外国語は・・・怪しいレベルです。(笑)読むのはなんとかなるんですけどね~。
大概、みなさんなんとか日本語、片言英語くらいはいけるので今のところ何とかなっていますね。
さて、うちにおいでの方はよく知っているのですが、実は生理不順って処方自体は難しくはないのですが、治療は厄介です。
週一の治療院での調整だけで足りる人ってのは滅多におらず、やはりその合間に何かしらしていただくことになります。
生理不順なんていつものこと・・・とか思っているあなた
ぶっちゃけますが、生理が順調になると美人度がします。
生理不順の方は気血の廻りが悪いので、皮膚を司る肺経・大腸経の経絡もやはり鈍く、結果、皮膚ががさがさになったり、あるいは腎・膀胱経がうまく働かず水分の調整がうまくいかず浮腫んだりと見た目に拘る問題を抱えている方も多い。
解消していくと肌にハリが出て、水分の調整がうまくいくので便秘・むくみも改善する可能性大。
近年は月経前症候群(PMS)とか月経前不快気分障害(PMDD)とかを併発する方も多くさらに厄介だったりします。
ま、現代医学的に言えば詰まるとこ自律神経失調症という話になってしまうのですが・・・自律神経の不安定がか買わない病気ってまずないじゃん
胃痛だって、極論自律神経失調症ですから。
東洋医学上では特に漢方の世界で『血の道症』と呼ばれていたりします。
たぶん気分、血分、水分の血分から来る病で男性よりも陰性の性質を持つ女性特有の周期症状という意味で付けられたのだと思われます。
あっさり言いますが、『ドロドロ血液』・・・とか特に関係ありません。全く関係ないわけではないかもしれませんが、鍼灸のレベルでは調べられませんしね。
ここでいう血(けつ)は概念の問題で、人のからだの状態を気、血という概念で診よう、あるいは気分、血分、水分という概念で捉えようという立場にたったとき、ある意味を与えられるものです。
取り敢えずここでは疲労が溜まってウィルスにやられた一時的な風邪状態や一時的な筋疾患などを除いた、現在の体質由来の病ということにしておきましょう。ある意味生活習慣からくる病ですね。
血之病は気之病に比べて、動きにくく、変わりにくいという性質を持ちます。
ちなみに余談ですが、実は男性にも生理周期というのがあります。女性のソレよりも現象としては非常に軽く、症状として出る場合は不快気分障害(やたらイライラしやすい時機とか)がそれです。
女性は妊娠に備え体の構造を変えますので余計に力が必要だし大変なんです。
さて、血之病の治療は根気が必要です。
で、肝心の生理不順の処方は・・・というと、軽重(けいちょう)によって分けますが、
軽度
○六王鍼 表裏で左右合計12箇所のツボを利用。極細鍼を用い、浅刺置鍼を行う。
○三海穴 臍の下指2本くらいのところにある気海穴、膝から横指4~5本の内側広筋の膨らんでいる頂点のところにある左右の血海穴、内くるぶしのうえ横指3本の脛の骨際の三陰交穴を使います。変型として手足三里を使うこともあります。
重度と言っても深刻な症状はない。生理が重めの方に使う。
○蔵府経絡の虚実に応じた処方 いくつかの判断基準を総合してカラダの虚=不足、実=過剰に合わせて不足を補い、過剰を削る処方。実際は使用する経絡を現在の体調に合わせて求め、刺鍼技術を選び刺激を加える方法。
○臓腑経絡の虚実に応じた処方+灸頭鍼 上記の鍼の技術に体を温める灸頭鍼を使う。
○刺絡術 鍼術の一方で、血を動かすための処方。状態が変わりにくいときに体質に合わせて最小限利用。
汎用
○婦人科灸方 これはKHTという技術を利用した方法でうちでは特に生理不順、婦人科の問題がある方に勧めている。これは治療院でも使うことがあるがむしろ自宅でのセルフケアとして使ってもらっている処方。簡単に使える比較的安全な台座のついた簡易灸を手のひらに据える方法。
軽度であれば続けるとこれだけでも調子が良くなる。治療院での施術と組み合わせると効果大。
複雑な個別処方もあるが、まずは簡便に続けてもらう事が大事なのでポイントを絞っていることが特徴。ネタをばらすと三海穴の処方を手のひらに置き換えただけ。でも、これがカナリ効果的。
きつい人はその程度に合わせて初期は週1~2回と婦人科灸方を併用してもらって、徐々に週一回、2週一回とかにしていきます。・・・というかそれで充分になってきます。
2週一回あるいは月一~二回の人の目安は2ヶ月連続で予定周期近辺に生理が来る、程度が本人の自覚で軽いです。
もう、2週に一回とか3週に一回くらいのひとはむしろカラダのメンテナンスに鍼灸を利用している感じですかね。最近は一緒に美容鍼灸を受けていかれる方も多いです。
生活習慣が不規則だったり疲労を貯めやすい人ほどホルモンバランスなど体調を崩しやすく、生理周期が崩れやすいので、「最近忙しかった」とか「疲れが抜けない」とか「鏡を見たら顏色が悪い」とか「肌がかさかさになってきた」とかそういうサインがあったらお近くのはりきゅう院で調整を受けては如何でしょう?
うちは、希望により美容鍼灸まで含めて対応しています。
PR
Comment