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2024年11月23日
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背骨の話。
2010年09月20日
猫も杓子も「背骨、背骨・・・」まるで何とやらの一つ覚え。
そんな歪みよりも、そういう人の性格の歪みが気になる今日この頃。
背骨が背骨が・・・とか騒ぐ趣味はありませんが、鍼灸と背骨矯正の話を少ししましょう。
画像をクリックするとPicasaウェブアルバムへとジャンプします。そちらで大きな画像をご覧ください。
さて、この写真はとある患者さんの背骨の写真です。
よくよく診てみると背骨の高い位置をマーキングした赤い点が腰の上部で手前側に歪んでいます。
そして黒いマーキングが施術後の状態です。戻っているのがわかりますよね?実は腰のほうも明らかに曲がっていたのですが、施術をしている間にマークごと自然な位置に戻ってしまいました。
さて、詳しく見ていきましょう。
歪んでいる位置はだいたい胸椎9-12あたりでしょうかこのあたりは東洋医学では胆兪、脾兪、胃兪、三焦兪と呼ばれる背兪穴があります。経穴から単純に考えるならば『消化吸収系』に何かありそうですね。
このあたりの椎間(背骨と背骨の間、背骨のことを脊『椎』という)から出ている神経は確かに腹部の内臓などと関係があるといわれます。なので腹部の内臓に異常があるとこの辺りに神経過敏対などの異常が現れるという指摘は『西洋医学』の分野でも言われ、その現象を『内臓体性反射』または『内臓体表反射』と呼びます。
※これら反射の逆もあるとは言われいる。
さて、ここまでは理屈の話ですが、実際問題としては『内臓に問題があってその反射としてその領域に過敏反応あるいは異常反応が出ている』のか、それとも『単にその領域に対する侵害刺激への反応または筋組織の疲労』なのかは実はわからないのです。
単に現象としてそうであるとしか言えない。
なので『歪んでいる』→『病気』という理屈はそもそも成り立たない。
人間生活している以上、ある程度、見た目の歪みは出ます。だって左利き、右利きがあるし、日常的に使う手の偏りとか職業特性とか生活習慣によっても最適な身体のバランスは異なりますのでそれぞれに最適化するために歪むものです。
※カイロプラクティス自体その源流は宗教色があり、歪んでいないからだ=完璧な神の肉体に近づく方法という意味合いがあります。
じゃ、どうするのか?それはどこまで行けば病かという明確な基準を持っていれば良いのです。
「いや、背骨曲がっていますね~。これほうっておくと大変なことになりますよ」
なんてうれしそうに脅している場合ではないのです。
本当にそれは見かけ上の背骨のゆがみが原因なのか?
疑ってかかっても良いのではないでしょうか?
歪んでいること自体はたいした問題ではありません。歪んでいることが病気の原因になっているかが問題なのです。
当院ではこのために東洋医学的な確認指標をいくつも用意しています。それは体表観察だったり、動作観察、声量、声質、声調、脈だったり、経穴診だったり・・・
複数の目印=指標を採用し、それを東洋医学という概念で診ることでそれが病気と関連があるのかどうかを判断することができます。
東洋医学における『蔵府経絡』という考え方や東洋医学における気と経絡、陰陽の気、気の虚実などという発想を肯定し、その身体観に基づくと『病とは気の偏りであり、その気の方よりは経絡を通じて身体に現れ、その根源は、気を蔵す、気を府す蔵府にあるとい言える』ので『経絡上に現れた異常』すなわち『気の偏り』(=病気)なので『蔵府経絡』を整えると自ずとあるべき状態に戻ろうとするという考え方のもと施術ができます。
簡単に言えば、『鍼灸を用いて丁寧に身体を整えると、直接背骨をいじらなくとも、背骨の状態は良い位置に自ずと戻る』ということです。
ことさら脊椎矯正、骨格調整など喧伝する必要がありません。
その時点で適切な経穴を選び適切な施術 鍼または灸(はり師、きゆう師ですから)を選択し、適度な刺激を送ることで身体は反応し、位置はもちろん、身体の調整機能も活性化した状態に戻ります。
結果的に自ら病気を治そうというからだの内側の力が働き、病が治っていきます。
逆に言えば生活に合わせて自然にできた歪みは、そもそも生活にあせた最適な歪みなのでそのまま残ります。
私たち鍼灸師にとって、『からだの歪み』などはことさら言うまでもないただの前提問題にすぎません。
・・・とま、こんな感じです。ちなみに当院では『背部診』の時点で、そのほかの情報から考えられる状態を直接確認しています。
そんな歪みよりも、そういう人の性格の歪みが気になる今日この頃。
背骨が背骨が・・・とか騒ぐ趣味はありませんが、鍼灸と背骨矯正の話を少ししましょう。
画像をクリックするとPicasaウェブアルバムへとジャンプします。そちらで大きな画像をご覧ください。
さて、この写真はとある患者さんの背骨の写真です。
よくよく診てみると背骨の高い位置をマーキングした赤い点が腰の上部で手前側に歪んでいます。
そして黒いマーキングが施術後の状態です。戻っているのがわかりますよね?実は腰のほうも明らかに曲がっていたのですが、施術をしている間にマークごと自然な位置に戻ってしまいました。
さて、詳しく見ていきましょう。
歪んでいる位置はだいたい胸椎9-12あたりでしょうかこのあたりは東洋医学では胆兪、脾兪、胃兪、三焦兪と呼ばれる背兪穴があります。経穴から単純に考えるならば『消化吸収系』に何かありそうですね。
このあたりの椎間(背骨と背骨の間、背骨のことを脊『椎』という)から出ている神経は確かに腹部の内臓などと関係があるといわれます。なので腹部の内臓に異常があるとこの辺りに神経過敏対などの異常が現れるという指摘は『西洋医学』の分野でも言われ、その現象を『内臓体性反射』または『内臓体表反射』と呼びます。
※これら反射の逆もあるとは言われいる。
さて、ここまでは理屈の話ですが、実際問題としては『内臓に問題があってその反射としてその領域に過敏反応あるいは異常反応が出ている』のか、それとも『単にその領域に対する侵害刺激への反応または筋組織の疲労』なのかは実はわからないのです。
単に現象としてそうであるとしか言えない。
なので『歪んでいる』→『病気』という理屈はそもそも成り立たない。
人間生活している以上、ある程度、見た目の歪みは出ます。だって左利き、右利きがあるし、日常的に使う手の偏りとか職業特性とか生活習慣によっても最適な身体のバランスは異なりますのでそれぞれに最適化するために歪むものです。
※カイロプラクティス自体その源流は宗教色があり、歪んでいないからだ=完璧な神の肉体に近づく方法という意味合いがあります。
じゃ、どうするのか?それはどこまで行けば病かという明確な基準を持っていれば良いのです。
「いや、背骨曲がっていますね~。これほうっておくと大変なことになりますよ」
なんてうれしそうに脅している場合ではないのです。
本当にそれは見かけ上の背骨のゆがみが原因なのか?
疑ってかかっても良いのではないでしょうか?
歪んでいること自体はたいした問題ではありません。歪んでいることが病気の原因になっているかが問題なのです。
当院ではこのために東洋医学的な確認指標をいくつも用意しています。それは体表観察だったり、動作観察、声量、声質、声調、脈だったり、経穴診だったり・・・
複数の目印=指標を採用し、それを東洋医学という概念で診ることでそれが病気と関連があるのかどうかを判断することができます。
東洋医学における『蔵府経絡』という考え方や東洋医学における気と経絡、陰陽の気、気の虚実などという発想を肯定し、その身体観に基づくと『病とは気の偏りであり、その気の方よりは経絡を通じて身体に現れ、その根源は、気を蔵す、気を府す蔵府にあるとい言える』ので『経絡上に現れた異常』すなわち『気の偏り』(=病気)なので『蔵府経絡』を整えると自ずとあるべき状態に戻ろうとするという考え方のもと施術ができます。
簡単に言えば、『鍼灸を用いて丁寧に身体を整えると、直接背骨をいじらなくとも、背骨の状態は良い位置に自ずと戻る』ということです。
ことさら脊椎矯正、骨格調整など喧伝する必要がありません。
その時点で適切な経穴を選び適切な施術 鍼または灸(はり師、きゆう師ですから)を選択し、適度な刺激を送ることで身体は反応し、位置はもちろん、身体の調整機能も活性化した状態に戻ります。
結果的に自ら病気を治そうというからだの内側の力が働き、病が治っていきます。
逆に言えば生活に合わせて自然にできた歪みは、そもそも生活にあせた最適な歪みなのでそのまま残ります。
私たち鍼灸師にとって、『からだの歪み』などはことさら言うまでもないただの前提問題にすぎません。
・・・とま、こんな感じです。ちなみに当院では『背部診』の時点で、そのほかの情報から考えられる状態を直接確認しています。
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