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2024年11月22日
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自律神経失調症の治療

2006年08月03日
近年、「自律神経失調」という言葉がよく使われています。
でも、コレっていったいなんなんでしょう?

極論言ってしまえば、自律神経失調症とは自律神経(交感神経、副交感神経)のアンバランスにより生じる疾患の一切。つまり外傷など特別なものをのぞいてほぼ全ての病がコレに当たります。

たとえば胃潰瘍でも、自律神経のバランスが崩れ胃酸過多となり、胃の粘膜を超えて組織が酸にやられて穿孔(あながあく)ができる状態です。病の背後には必ずといって良いほど自律神経の乱れがあります。

では、敢えて自律神経失調症といっているものはなんなのか?
これは実は以前より「不定愁訴」と呼ばれていた、西洋医学では原因が不明で治療が対処療法しかないといわれていたものです。ま、実際は未だに対処療法ですが・・・
この分野で長年、重宝されてきたのが「鍼灸」をはじめとする東洋医学ですね。

なにせ、西洋医学は病名がつかないと治療ができないし、保険請求もできないので診たがらない。そこでついた苦肉の策が「自律神経失調症」。たいそうな名前ですが、現状は手当ての方法がわからないけど症状を抑えましょうといった対処です。

東洋医学でなぜ治療できるか?
診断即治療」と言われている本格的な東洋医学は病名治療、症状治療はあまりしません、病人の治療をします。
人間の状態を太極としそれがどのようにバランスをとっているかを診ていくのです。そこで便宜的に分けられた身体のいくつかの作用を用いてバランスの不均衡を考え、バランスをとるために手当てをしようというのが東洋医学です。
太極の状態がバランスがとれ滞りなく循環していれば、体中の機能が正常に機能しているという証拠です。各機能が正常ならば病であるはずがないわけですね。

東洋では「心身の合一、調和」を常に考え、精神と身体の両者がバランスの取れている状態を最上とします。当然、東洋医学にも心身ともに整えるという概念は基本にして深奥として根付いていますので、症状だけをみて満足するということにはならないのです。

はりきゅう刺激をすることによって自律神経のスイッチのオンオフを切り替えが起こり、繰り返すことによって身体が徐々に正常な状態を思い出し、そうなるように自己調整を始めるます。
これを自然治癒力、回復力と言ったりします。

鍼灸治療の目的は、病人を診、手当てをし、自然治癒力が発揮しやすい状態へと身体を整えることにあります。
この自然治癒力が発揮しやすい状態と言うのは自律神経のスイッチがスムーズにタイミングよく入れ替わる状態と言い換えてもいいでしょう。

このスイッチは外部のストレス(刺激)や身体の内部の疲労に長くさらされると調子を崩します。これがいわゆる病の状態です。崩してしまいそれが長く続きなれてしまうとなかなか自分でリセットして調律するというのが難しいのです。何せ自分の体調に関わりなく、日々の営みに終われますからね。(生活習慣を変えるのも早々簡単ではありません)

ですので、私たちの出番と言うことになるのですね。
鍼灸は「生活環境、習慣にあった身体に調節する」効果を持ちます。ですので、根気よく治療を続けていただければ、次第に身体が環境にあい、無理なくすごせるようになり、自律神経のスイッチの切り替えを自分で調整できるようになり、症状がなくなっていくことでしょう。

ご相談は、泰心堂はりきゅう院までどうぞ。
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