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2024年11月22日
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人の身体は温かい

2006年07月13日
泰心堂での治療は「冷え」(身体の機能低下)を重視する。
これは学生時代の恩師 積聚会の小林詔司師の言葉でもある。

生きている身体は温かい。
温かいというのは健康的な証拠。
とくに腹部が温かく適度に弾力がある状態が良い。

逆に病気というのは突き詰めると冷えているということだ。この冷えの程度によって病の軽重が決まる。逆に言うと早めに手当てをしておけば深刻にならずに済む。しかしずっと放っておくと軽微な風邪、体調不良といえども、より身体を冷やしてしまい最悪の事態になることもある。

手当てをし、身体をたためることが大事。

専門的なことになりますが、私がいわゆるツボ(経穴、反応点)=刺激点を選ぶとき手をセンサーのようにかざし皮膚上を滑らせます。何をしているかというとまあ、ツボを探しているのですが・・・目安は実は温度の違いなんです。もちろん表面的な温度の違いもありますし、深部に冷えを感じる場所だったりと厳密に計器で計れるものとは違います。

こうしてとったツボを刺激して意識的に鍼を操作すると身体は徐々に温まってきます。その結果として指標(サイン)としてとった部位の痛みや、違和感の程度が変わってきます。

この程度を変えるということが鍼灸の治療では大事で恩師の言葉を借りると「薄皮を剥ぐような治療効果」を与えることこそが、治る力を持った温かい身体を作って行く上で大切なことです。

単純に痛みを抑えるだけでしたら傷む箇所に鍼刺して電気を流しているのが一番簡単です。なぜなら痛みには感じるレベル(閾値)というのがあって痛みを感じるレベルそのものをあげてしまえば痛みを感じなくなるからです。そのためには痛みを感じる程度の刺激を継続して与えてその痛みを感じなくすればいいのです。

身近な例で言うと・・・

腰が痛いとき腰をしばらくたたいていると動けるようになりませんか?

これも実は同じことです。痛みを痛みで打ち消しあっているだけで治っているわけではありません。実際は休んでいる間に治ってしまう状態だからそんなに大きな問題ではなっていないだけです。これをしばらくほうって多くと・・・次第に疲労が蓄積し、「ぎっくり腰」なんてことになるわけですね。

鍼灸治療の目的は大きく二つあると思ってください。
1.痛みを抑える即時的なもの
2.自然治癒力を高め疲労から回復しやすい(治り易い)身体にすること

泰心堂では特に2.を重視しています。回復しやすい治る力を持った身体に調整していけば、その肩こりも腰痛も原因となる疲労から回復し、治癒へと向かっていきます。

本気で治したいと思う方、力になります。
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