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2024年11月21日
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泰心堂と積聚治療の関係

2010年11月09日
こんにちは、からだのエンジニア 鍼灸師 藤井崇次です。
今日のお話はいただいたメールに対する返信です。
内容が専門的なことを含むため鍼灸の関係者かと思われます。

「泰心堂先生は積聚治療家なのですか?」

ええと泰心堂は私の屋号ですので私本人のことを指すのでコレでも問題ないでしょう。

積聚治療家であるか?
これは実は難しい。事実として私は積聚治療をするものであり、会派として積聚治療家ではない。

どういうことかというと私の鍼灸を学んだ養成機関の問題と流派・会派の問題です。

私が学んだ養成機関は関東鍼灸専門学校
そう、積聚治療創始者の小林詔司先生の所属されていた学校です。私の学生時代、詔司先生は現役で3年次の実技を担当されていましたし、カリキュラムとして3年間で積聚治療を通じて人のからだを診るということを学ぼうというのが在りました。

なので私が在学した3年、研修生身分で在籍した1年、学び実践したのは積聚治療に他なりません。
そういう意味のおいて積聚治療家であるとは言えます。

一方で思うところが在り、卒業後すぐに積聚会に入りませんでした。積聚会に所属していないと言う意味においては私は積聚治療家ではありません。
※在学中に他に、故波岡久夫氏が残した腹診に基づく治療法、故鷲尾雅一先生の経絡治療、N氏より中国鍼術、高麗手指鍼術、現在の日本刺絡学会のメンバーから刺絡鍼法などを学びました。


さて、積聚治療と言うのは何か?
積聚治療は、」人間は気という概念的なエネルギーが集まり、循環している陰陽の統一体である」ことを前提に、気の偏り=機能の低下=冷え → 病気 という概念を持った治療法です。

この気の偏りを『積聚』という相対的な概念で把握し、その積聚の変化を以って気の偏りに対して影響をせしめたとするのが治療。

積聚とはお腹に現れる気の積み重なりであり停滞であるところのしこり、知覚異常など

からだの状態を変化せしめる(陰の気を補う)ことであとはからだが病を治していく(気の偏りを解消していく)というのが積聚治療です。

鍼灸治療はおそらく次の要素で語ることが出来るでしょう。

A:身体観、疾病観など人のからだと病の捉え方
B:判断基準、脈、腹、経絡、経穴、気の偏り・・・・などなにをもって病とするか何を以って軒昂とするかの基準
C:具体的な刺激方法、補寫の鍼、気を動かす鍼、巨刺、遠道刺・・・・

治療法 = A+B+C

それが何治療であるかを決定付けるのはAにあたる概念。
ならば

気の偏りである冷えを中心にした、気を動かして冷えを取る治療をしている私は積聚治療の範疇にいるともいえます。

ま、こんなところですね。
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