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2024年11月27日
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井穴刺絡の道具

2008年06月18日
道具へのこだわり第何弾?ってやつです。
どうも、泰心堂です。
たった今、本日の予約分の対応が終わりましたのでフリータイムです。

はり術の一つに、刺絡という術があります。
経絡のうち絡脈に鬱滞した深い気の塊=(概念的な)血を動かすのに非常に有効な手段の一つです。

これを行なうために三稜鍼という特殊な鍼を使うことが多いのですが・・・これ、なかなかディスポーザブルのものがないのです。

ま、それで何かで代用できないか?と道具を探していたりします。
現状は、刺絡学会のK先生経由で【手打ち式のディスポ三稜鍼】を分けていただいたものを使うか、別の場所できちっと処理をしてきた三稜鍼を使っています。もちろん使うたびに持ち込んで処理してきますので非常に効率悪い。
やはりオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)入れたいですね。そうすれば鍼皿もステンレスにするんですけどね。

と脱線脱線。
今回、私の興味関心の一つである、KHTのための道具を手に入れようということで日本高麗手指鍼学会の事務局もやっているガイア倉庫さん経由で専用の針と鍼管を注文しました。そのついででその治療法の刺絡道具も仕入れてみました。

で、これ↓がそう。
新瀉血鍼
新瀉血鍼2
ええと写っています?

構造はファインタッチなど糖尿病の方が採血するときに使う道具(穿刺具と言います。)と同じでしょうね。ただ、こちらは刺絡を念頭においていますのでワンプッシュで終わりではなく何度も使うことができます。
で、針先及び直接刺絡部位に当たる部分は取替えが可能で、ディスポーザブルとして使うことができます。

なかなか考えられています。
ちなみに、構造の確認をしただけでまただ使っていません。先日アップした実験の方に時間を割いていましたので・・・

料金などは・・・
新瀉血鍼管 約5000円(金属製 オートクレーブ可)
交換用キャップ 50個 900円
瀉血鍼 50本 1200円
これに送料がかかる。
※KHTでいう瀉血は現代医学における瀉血ではなく、刺絡のこと。古典における記述で日本が「絡脈を刺す」という部分から絡刺→刺絡と変換しているのに対して、「血(=東洋医学的な気の密度を指す概念、気の滞りの強いもの)を瀉す」から「瀉血」としたようですね。

コストが軸である鍼管分を除くと一回当たり約42円

今のところわかっている問題点は・・・取り扱いが国内だとガイア倉庫さん経由しかないという点。また輸入になるので納期が不安定。

これの良いところは、
1.軸がオートクレーブ等で衛生的な処理ができる
2.皮膚・血液に触る部分が交換可能
3.鍼自体が交換可能(ディスポ仕様、どうやら先は三稜鍼になっている)
4.軸に就いているリングを調整することで深度を微調整できる。
5.一本の鍼で数箇所の施術を行なうことができる(同一患者、一回の施術に限る)
6.取り扱いが簡便。
・・・とま、幾つか良い点もある。実際コレを使っていくかは今後使用してみて考えようと思う。
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