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2024年11月26日
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選挙協力拒否

2007年04月03日
どうも、泰心堂です。
突然ですが4/11(水)は所用のために休診とさせていただきます。
後日、HPにUPします。

さて、先日、日本鍼灸師会より某政治家の選挙協力をして欲しいという内容の書面とポスター、インタビュー記事、後援会入会申込書などが一式そろえて届きました。

相手が参議院の議員だろうが関係ありません。
要はその政治家に期待できるかどうかの問題でしょう?

だのでこの選挙協力のお願いについて『私個人は拒否』します。
以下は今回の件についての『個人的な感想など』です。

理由はあくまでも某政治家の主張は『医師』を中心とした予防医療の提案であるからです。
また『国民皆保険制度の堅持』というのもわかりにくい。
『疾病予防を重視した保険医療体系への転換』には賛成であるという点も見えづらい。具体的に予防医学として西洋医学にどこを期待して東洋医学に何を期待するのかその辺もはっきりしない。

『負担の公平性と給付の平等性に基づく国民皆保険制度の堅持』もなにも既に負担の公平性と給付の平等性は瓦解状態である。自らもインタビューで暴露しているように若年者の保険料未納もある。ここで既に負担の公平性は保たれていない。また保険治療の分野である、病院、接骨/整骨、鍼灸、あん摩マッサージなどで適正に運用されているかと言うと運用されていない。
あはきの分野では要となる同意書がもらいにくいし、もらえたとしても有効期限と期限外のチェックがない。
各保険団体が適用を否定している状態についても、疾患名を詐称すれば請求が通るような状態にある上、また疾患名の妥当性をチェックする有効な機関も機会もない。さらには、代理受領を認めているにも拘らず、実際の窓口料金に対して適正な保険請求がなされているか抜き打ちの調査すらない。
これではいくらでも不正行為ができてしまう。
そんな状態で給付の平等性なんてどうやってはかれと言うのだろうか?

これについて具体的の方法を示してはいない。
もし財政的な観点からコストをさえなければならないというのなら、こういう曖昧な規定を正すか制度自体の打ち切りを考えねばならないと思う。

また、私の分野、鍼灸では典型的な6疾患であること、『疼痛』が耐え難いという条件、医師の同意書、患者の本人による療養費請求制度の事実上の崩壊など制限が多く、有効に機能していない。

だったらいらないと思う。
患者のためと思うのなら、できるだけ短期間に治るようにと養生法を伝えるとともに腕を尽くすことが先ず大事。
料金的負担が気になるのなら自腹を切れば良いだけのことだろう?と私は思う。
保険適用なんて二の次三の次・・・

保険治療をしたいのは患者のためじゃない。少しでも安くして通ってもらいたいという治療院側の思惑でしかないのだから。
使える状況なら使うがそれ以外では要らない。しかも現状有効に機能していない、うえに鍼灸治療に判定基準があっていない制度である。こんな制度はただ単に使いにくいだけだ。撤廃を含めて議論すべきだろう。

私たち治療家にできることは『政治的圧力』をかけ続けることもはなく、何が何でも保険治療にしようとすることでもなく、あくまでも目の前の患者さんに対して何ができるかと智慧を絞り、力を尽くすことであると思う。

その観点からして今回のように具体的な中身のない改革文言だけが踊っている紙切れだけで『選挙協力しろ』というのはあまりにも乱暴だと思う。

さて、今回いただいた一式はまだ保管してある。ま、たぶん公職選挙法に違反するなんてことはないとは思うのだが、その可能性があり調べたいと言う人がいるのなら一式そのまま提供する。
身分を明らかにした上でコンタクトを取ってください。

なお、政治についての個人への干渉は思想統制に当たると理解する。憲法に基づいて私はこの干渉を拒否する。
また、この某政治家に対して個人や社会的地位を誹謗・中傷する意思はない。提示された資料の内容にあくまでも個人としてこのような感想があると述べるに留める。
この記事の内容を基にした批判、中傷行為は当該行為をした本人が責任を取るものとし、当方として責任を追わないものとする。

これはあくまでも個人としての意見である。
各人においては適正に判断されることを期待します。
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