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2024年11月22日
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メニエール病の治療

2006年04月15日
メニエール病・・・なぜかこれと縁が深い。
目の前が回転するような眩暈<めまい>とうなり声のような耳鳴りが特徴。
原因が今ひとつわからない奇病と言っても良いが、近年発症するものが多く市民権を得てしまった感があります。

私が見ている病名「メニエール病」の方が数名。
私が中心としている診かたは積聚治療の泰心堂方式(要はオリジナルに変化させたもの)だが、これによると適用は第3方式。全身の滞りを融解させるイメージで行うと良い。

何回くらいで安定する?
う~ん、発症からどれくらいか、体力の充実度、意志力、環境によってかなり変わる。もちろん条件が良いほど早く効果が現れ始めるでしょう。ただ、確実に言える事はどういった環境に自分がいるかということをしっかりと受容し、その要因を乗り越えなければならないということですね。
大事なことは自覚して、乗り越える・治るという意志を持つことです。
無自覚で、治らなければいけないと思う人は回復が遅いようです。

さて、東洋医学では病名はあまり意味がありません。あくまでも身体の状態を東洋哲学に基づいた医術でどう診るかが問題。
だからこそ原因不明、病名のつかない不定愁訴、症状が多様化する自律神経失調、更年期障害なども手当てが出来るのです。

薬などに関して指示は出来ないことになっているのであくまで考え方のひとつと取っていただきたいが、
「精神的な要因がトリガー=きっかけとなって起こる疾患」は確かに精神安定剤系の薬剤を使うことで発作的な症状(暴れる、自傷する)、眠れないような状況を回避しやすい。
しかし、進行を緩やかにすることは出来るが劇的な快方には向かいにくい。
おそらくそのような薬が全体的な活力低下に働くからでしょう。西洋医学的にこれら精神的な疾患に対応するにはカウンセリングに頼るほかない。・・・がこれは新たな依存関係を生みやすく弊害もあります。
依存⇒裏切り(錯覚)⇒再発を繰り返しやすい。あくまでも自立と適度な自律を促すように持っていくのが理想です。

では東洋医学的にどう診て、どのようにアプローチするか。
東洋医学・・・その上位概念の哲学では「心身一如」であり、心に問題があれば身体に影響が出る。逆に言うと身体を整える事で心の問題も整ってくると考えます。
私たち、はり師が良く使う「木火土金水」や「肝心脾肺腎」は何も臓器のみをさす言葉ではなく、実は「精神のあり方」をも含んだ概念なんです。
このスケールを使うことにより、ストレスのかかり具合のお話をさせていただいたり、実際、鍼を立てたり、灸を据えたりして身体を整えてあげると心身ともに解放されることがあります。
この解放が自然治癒力(自分で自分を癒す力)の発動のきっかけになり、症状が変動⇒安定⇒快方へと進みやすくなります。

注意したいのは、時間をかけて悪いところで固定されてしまった状態を揺り動かすために、良い方⇔悪い方の両方へ大きく振られるので一時的に悪化したような状態になることです。

大事なことはそのような変動の幅を取り戻したということです。治療を継続してよいほうへより大きく振れるようにしていくと症状が安定、快方へと向かっていくでしょう。

原因不明の疾患というのは皆様からすると「実は思い違いじゃないのか」とか「思い込みではないか」など気のせいとしてなかなか相談しにくいものかと思いますが、その時点で手を打てれば深刻にならずにすみますので是非ともご相談ください。
気のせいですむなら笑われたってその方がずっと良いですから。

私が病院の診察を受けなさいというときはこんなふうに言います。
「なんともないとわかればそれで良いじゃない。安心するでしょ?もしなんかあったら早く手を打てるじゃない」
私たち東洋医学者は医師・病院となんら矛盾するものではありません。どんな技術もすべてはお客様のため、必要なら紹介の技術を使うまでです。

では♪
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