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2024年11月22日
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痛みと響きの好みと対応

2006年10月22日
ども、泰心堂です。
私、自分の出身校でも外来を診ています。(土曜日午後だけですが・・・)
そのとき中国出身の方から「日本の鍼を受けたみたい」という申し出がありまして、日本の鍼灸の事情、主たる治療法などをお話しつつ施術させていただきました。
「日本の鍼って、なんていうか『膨張した』って感じが少ないから、中国人は効かないっていうけどどうなの?」(お客様)
「日本の鍼、経絡治療と呼ばれるものの場合、『鍼や灸は刺激を与える道具』ではなくて『気を調整する道具』としてみます。だから身体の状態に従って鍼をするだけで、無理に膨張させる=響かせる必要はありません。また、体質的に日本人は中国の方に比べて肉体労働などが少ないので強い膨張感(響き感)を好まない体質の方が多いようです。」(私)

私のやり方は師匠 小林詔司の積聚治療の恩恵を強く受けています。ですので鍼に従い、鍼が入るようならそのまま刺しますしそうでないならそこに留め置き気を操るといった手技を基本にしています。そのため、多くの方が痛みを感じずに治療が終わりますのでビックリされます。
ですが、必要に応じ鍼というのは入っていくもので勘所ではある程度深く入るものなのです。そういったところはもちろん解剖学的にも安全な部位から選んでいますし、なによりも必要だから必要な分だけ身体が受け入れます。だからこそ無用な「痛みは発生しません」。
また、そのような場所は「じわ~っ」、「ず~ん」とかやや重いような何か波紋が広がるような感覚を感じられる方が多いようです。これが「響き」といわれるものですね。

お客様の身体に応じて治療を加えていきますので、身体が比較的丈夫で強い響き感に堪えられ、即効治療で回復が見込める方にはある程度強めの響き感のある治療をします。そうする事によって身体が正常な状態に戻ろうという力をより大きく発揮しますので、骨格のバランスなども整い比較的短い間に治療を終了する事ができます。

そうでない方は響き感などが「ビシッ」とはしるような手技はなるべくしないようにし、徐々に身体を整え、内側からきちっと支えられるようにと調整していきます。
「痛み」を抑える・・・という意味では若干時間がかかりますが、何が原因かを診て土台を整えて幾分、効果的です。また、身体が正常な状態に戻ろうという力も無理なく身体に働いていきますので違和感が少ない状態で骨格バランスも整い、しっかりと時間をかけますので体質改善なども図りやすいですね。

内臓疾患が主の場合/外傷(鞭打ち、骨折後、捻挫など)が主の場合ととくに治療法は分けていませんが、いったい何が原因かを診てそこを整えるように治療を加えていきますのでどちらにも対応できますし、経過が非常に良いと好評ですね。

中には、響き感などが非常に好きな方がいますのでそういう方には問題がなければ響き感の強く出る手技もできますが・・・ま、そういう人は個別にご相談ください。
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