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2024年11月22日
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『はらのなかのはらっぱで』

2006年12月18日
え~毎月第三日曜日は午後からとある勉強会に出席しております。
そのため11時~の時間帯を土曜日と同様に最終時間帯とさせていただいています。
みなさまにご迷惑をおかけしております。

さて、そこまでして出ている勉強会で何をしているかというと・・・
実は鍼や灸を扱っているわけではありません。
私は出ていないのですが、午前中は頭の体操と知識の整理と鍼灸業界の暗愚主義へのアンチテーゼが行われています。・・・平たく言うと「ツボの話」(学校鍼灸と古典研究の世界)みたいな感じ?
で、午後からは『身体の作り方』。

何をするかというと鍼を打つ/灸をひねる/あん摩マッサージ指圧をする元となる体を作り直しましょうってなことです。

東洋医学的な技術は東洋的な身体があってこそ。
『肉体なくして伝統なし』というのが講師の口癖の一つです

では東洋的な身体とはなにか?
効率的な身体の動かし方、およびその観点からどのように身体を操作するかという治療にも応用できる実践的な考え方です。
ポイントは無駄な力を使わない。動ける方向に動く、力ではなく自重を利用するなど。
身体を練り上げていく事でより深い身体への理解が深まり、身体のどこでロックがかかっているのか?どこにダメージがあるからロックがかかるのかとかが見えてきます。それは日々の臨床に生きているわけですね。

今月はその中でも治療方法みたいな話がありました。原理的には操体法(といってよいのかな?)を利用した体の緩め方締め方から経絡あん摩的な用法エッセンスなどへと話が進んでいきました。あとはこれをどうやって鍼と灸で実践できるか・・・ここから先は私が考え実践するところですね。ちょっとした言葉からヒントは既に得ているのですが母校の後輩などに協力してもらってもうちょっとつめていこうかな?なんて思っています。

こういった実践的な体の使いの端々にさまざまなネタが盛り込まれるわけですね。

で、本日はそのネタの中の一つ。
きゅーはくの絵本4鍼聞書
『はらのなかのはらっぱで』文アーサー・ビナート 監修/長野仁
フレーベル出版(アンパンマンを出版している会社です)

えと『絵本』です。元になっている鍼聞書とは16世紀・・・戦国時代の医学書です。
鍼灸は中国から伝わり江戸期に日本独自の発展を遂げます。
ですから現在の日本の鍼灸医学は中国の影響を受けつつも独自の発展を遂げた日本人に適した医学体系のひとつです。

その独自の発展に寄与したのが、『腹の虫』という考え方だとも言われています。

で、この『はらのなかのはらっぱで』はその中のいろいろな病を起こす体の中の『虫』たちにスポットを当てています。ああ、身体の中にこんな虫がいるって考えていたんだ~となんとなく読んでみるのもおもしろいですね。

全国の書店から注文できるはずです・・・
当、泰心堂はりきゅう院にも置いてありますよ。
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