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2024年11月27日
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一冊くらい持っていると便利なツボ本
2006年12月04日
ど~も、泰心堂です。
今回は直接治療などの話ではありませんので、閑話かな?
ずらずらと書いていくので最後のほうはタイトルと関係なかったり・・・
一般向けに書店で売っている『ツボ押しで健康管理♪』みたいな本、これをツボ本と勝手に略して読んでいますが、なかなかよく書いていますね。
そろいも揃って同じ事を書いていますから。
で、これがけっこう売れるそうです。
ま、確かにこういった本に書かれているツボ=刺激点は臨床(治療)でよく使われる場所であるのでそれなりに効果があったりします。
私も治療と治療のあいだに「お灸でもすえてみる?」なんて聞いて「やります」と仰った方に一冊くらい使いやすそうなのを購入してもらっています。
なぜ?ってツボ名と位置がだいたい書いていますので、こことここに千年灸をいくつくらいとか、赤みを帯びるくらいまでとか指示しやすいからです。
私の先生の頃はまだ「『自宅灸』ていう慣習が残っていたから、灸点をおろしてあとは自宅ですえてなんてこともあった」と仰っていました。
灸点というのはお灸をすえてほしい箇所に印を付けたものです。
で、一週間ほど連続ですえてもらって次に来たときに反応を診てまた新たな灸点をおろしてっていうことを繰り返して病気の治療や、日々の健康管理をしていたそうです。
ちょっと縁があって手に入れた澤田健先生の澤田流の灸療秘訣にはこんな表現もありました。
「すらすらと重き病は治らぬぞ。たゆまずすえよ。根を絶やすまで」
病を根絶するまで自分でお灸をすえるんだぞと言っているわけですね。
ちなみに深谷流では
1.原則として一日一回
2.外科手術を受け年月を経てない人、病弱な人は3~5日間隔を置く。刺激は弱め
3.永続施灸のときは一週間続けて一週間休む
他にはありますが、こんなふうに伝えています。
面白い事は澤田健先生、深谷伊三郎先生どちらも鍼や灸が身体にとって優しく、自分で自分を治す最良の治療法である。というような意見を仰っている一方で、それぞれ限界があるのでそれを頭に入れなさいと仰っている事です。
限界は術者の技量によるもの、受ける人の身体の状態によるもの、そして病自体が適しているかどうかの問題などですね。
術者(すえる人)の技量によるものは
1.ツボが身体の状態に合わせて正しく取れているか
2.刺激法が正しいか
3.刺激しすぎていないか
※これについては専門家の方が日々研鑽しているので一日の長がありますね。だからわざわざ「灸点をおろす」なんてことをしていたのです。
受ける人の身体の状態によるもの
1.一時的な機能低下によるもので治ってしまうものか(体調)
2.機能が低下が永続的なもので付き合っていくべきものか(体質)
3.短期的に起こったものか、長期の負担からおこったものか(病因)
4.生活習慣を改めることができるか(養生)
病気自体が適しているか?
1.緊急に命に関わる疾患かどうか
2.身体を整えて治癒を図る時間/体力があるかどうか
3.外科的な処置が必要かどうか
この病気自体の問題はよく考えなければなりません。
緊急の場合の処置というのが鍼灸にもありますが、心臓発作が出たときなどニトログリセリン舌下錠でおさまるのならまず収めた方が良いですしこの場合は西洋医学の方が症状を抑える薬などの手段や生命を維持する装置などを持っていますので有効です。
ウィルスなどが原因で、身体の内部的作用が落ちていてさっさとウィルスを叩いたほうが良い場合はさっさと叩いてその後に鍼灸などを使って体調を整えていくほうが良い場合もあります。
骨折脱臼などの痛みを鍼灸で抑えることが出来ない話ではありません。が、骨折、脱臼そのものを処置するのは私たちがやるよりもどうなっているか視覚的に把握できる病院で処置をした方が良いでしょう。もちろんその後の回復の段階では鍼灸を利用すると回復が早まるので有効ですね。
・・・ま、そういった限界のある鍼灸治療ですが、身体の内部的作用を上手に利用している治療法なので身体に対して副作用が起こりにくい自然な回復を促してくれます。内部作用の問題なのでどんな症状でも対応ができると言えば出来ます。(全てが完治、再発なしではなく、痛みを抑えまたは管理していくだけという対応の場合もあります。)
これを一般的な養生(日頃の健康管理、生活習慣)として取り入れることは非常に良いことだと思いますし、私はお勧めしています。
順番としては
1.日頃からよく食べ、よく運動し健康的な生活習慣で過ごす。
2.ちょっと疲労が溜まったらセルフケア
3.疲労感がもう少し強まったら早めに専門家のケア
4.何か症状が出てきた。治療としてのケア
なんて感じですね。
この2.の時にツボ本は役に立ちますのでお勧めです。
ただ、押すのは人によっては圧し過ぎになるので、薬局などで直ぐに手に入る間接灸(簡易灸)・・・たとえばカマヤミニ、千年灸などを薦めています。
(煙や臭い書きになる人は無煙、微香のスモークレスタイプもあるそうです。)
専門にやっている私でも、ああこの先生はこういう考え方なのね。とかここから持ってきたのね。なんて読めて面白いのでぜひあなたの書棚に一冊置いてみてはいかがでしょう?
今回は直接治療などの話ではありませんので、閑話かな?
ずらずらと書いていくので最後のほうはタイトルと関係なかったり・・・
一般向けに書店で売っている『ツボ押しで健康管理♪』みたいな本、これをツボ本と勝手に略して読んでいますが、なかなかよく書いていますね。
そろいも揃って同じ事を書いていますから。
で、これがけっこう売れるそうです。
ま、確かにこういった本に書かれているツボ=刺激点は臨床(治療)でよく使われる場所であるのでそれなりに効果があったりします。
私も治療と治療のあいだに「お灸でもすえてみる?」なんて聞いて「やります」と仰った方に一冊くらい使いやすそうなのを購入してもらっています。
なぜ?ってツボ名と位置がだいたい書いていますので、こことここに千年灸をいくつくらいとか、赤みを帯びるくらいまでとか指示しやすいからです。
私の先生の頃はまだ「『自宅灸』ていう慣習が残っていたから、灸点をおろしてあとは自宅ですえてなんてこともあった」と仰っていました。
灸点というのはお灸をすえてほしい箇所に印を付けたものです。
で、一週間ほど連続ですえてもらって次に来たときに反応を診てまた新たな灸点をおろしてっていうことを繰り返して病気の治療や、日々の健康管理をしていたそうです。
ちょっと縁があって手に入れた澤田健先生の澤田流の灸療秘訣にはこんな表現もありました。
「すらすらと重き病は治らぬぞ。たゆまずすえよ。根を絶やすまで」
病を根絶するまで自分でお灸をすえるんだぞと言っているわけですね。
ちなみに深谷流では
1.原則として一日一回
2.外科手術を受け年月を経てない人、病弱な人は3~5日間隔を置く。刺激は弱め
3.永続施灸のときは一週間続けて一週間休む
他にはありますが、こんなふうに伝えています。
面白い事は澤田健先生、深谷伊三郎先生どちらも鍼や灸が身体にとって優しく、自分で自分を治す最良の治療法である。というような意見を仰っている一方で、それぞれ限界があるのでそれを頭に入れなさいと仰っている事です。
限界は術者の技量によるもの、受ける人の身体の状態によるもの、そして病自体が適しているかどうかの問題などですね。
術者(すえる人)の技量によるものは
1.ツボが身体の状態に合わせて正しく取れているか
2.刺激法が正しいか
3.刺激しすぎていないか
※これについては専門家の方が日々研鑽しているので一日の長がありますね。だからわざわざ「灸点をおろす」なんてことをしていたのです。
受ける人の身体の状態によるもの
1.一時的な機能低下によるもので治ってしまうものか(体調)
2.機能が低下が永続的なもので付き合っていくべきものか(体質)
3.短期的に起こったものか、長期の負担からおこったものか(病因)
4.生活習慣を改めることができるか(養生)
病気自体が適しているか?
1.緊急に命に関わる疾患かどうか
2.身体を整えて治癒を図る時間/体力があるかどうか
3.外科的な処置が必要かどうか
この病気自体の問題はよく考えなければなりません。
緊急の場合の処置というのが鍼灸にもありますが、心臓発作が出たときなどニトログリセリン舌下錠でおさまるのならまず収めた方が良いですしこの場合は西洋医学の方が症状を抑える薬などの手段や生命を維持する装置などを持っていますので有効です。
ウィルスなどが原因で、身体の内部的作用が落ちていてさっさとウィルスを叩いたほうが良い場合はさっさと叩いてその後に鍼灸などを使って体調を整えていくほうが良い場合もあります。
骨折脱臼などの痛みを鍼灸で抑えることが出来ない話ではありません。が、骨折、脱臼そのものを処置するのは私たちがやるよりもどうなっているか視覚的に把握できる病院で処置をした方が良いでしょう。もちろんその後の回復の段階では鍼灸を利用すると回復が早まるので有効ですね。
・・・ま、そういった限界のある鍼灸治療ですが、身体の内部的作用を上手に利用している治療法なので身体に対して副作用が起こりにくい自然な回復を促してくれます。内部作用の問題なのでどんな症状でも対応ができると言えば出来ます。(全てが完治、再発なしではなく、痛みを抑えまたは管理していくだけという対応の場合もあります。)
これを一般的な養生(日頃の健康管理、生活習慣)として取り入れることは非常に良いことだと思いますし、私はお勧めしています。
順番としては
1.日頃からよく食べ、よく運動し健康的な生活習慣で過ごす。
2.ちょっと疲労が溜まったらセルフケア
3.疲労感がもう少し強まったら早めに専門家のケア
4.何か症状が出てきた。治療としてのケア
なんて感じですね。
この2.の時にツボ本は役に立ちますのでお勧めです。
ただ、押すのは人によっては圧し過ぎになるので、薬局などで直ぐに手に入る間接灸(簡易灸)・・・たとえばカマヤミニ、千年灸などを薦めています。
(煙や臭い書きになる人は無煙、微香のスモークレスタイプもあるそうです。)
専門にやっている私でも、ああこの先生はこういう考え方なのね。とかここから持ってきたのね。なんて読めて面白いのでぜひあなたの書棚に一冊置いてみてはいかがでしょう?
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