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2024年11月21日
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東洋医学はヤジロベー
2006年07月26日
この間、若い子と話していて「ヤジロベー」が理解されなくて唖然としました。
で、同年代でもたまに通じないことがあります。
「ああ、ドラゴンボールのキャラね」
「は?」
・・・ええと確かに『ドラゴンボール』by鳥山明(集英社)にも出てくるけど・・・違います。
昔懐かしのおもちゃです。軸木に長い両手をつけてその先におもりを置いてバランスをとる人形ですね。ま、上皿天秤をおもちゃにしたようなもん?
で、上皿天秤も通じないんですよね~。いったい今の教育は・・・。
ま、分かる人だけ分かってください。
病気の状態ってヤジロベーで言うと腕の長さが不均衡で軸が傾いてバランスをとっている状態のことです。
「はり」や「きゅう」はこの腕の長さを微調整しつつ軸が傾いているのを真直ぐでバランスが取れるように整えているわけです。
なので「よくなったり」、「悪くなったり」というった「揺れ」が起こるわけです。
よく勘違いされる方がいるのですが・・・
腰が痛いと治療してなぜか肩が痛くなったなんて人がいます。
こちらとしては予想の範疇だったりもします。
多分この方の腰痛は肩から来ているなという人で腰痛しか訴えない人というのは、肩の凝りや痛みが慢性的であるために新しく痛んだ腰の痛みに打ち消されて肩の痛みを感じなくなっているんですね。
で、腰の痛みが緩んだ瞬間、以前の肩の痛みを思い出すわけです。
時間と資金に余裕があって手当てをする場合は一つ一つ痛みを追っていけば原因まで辿り着くでしょう。しかし。そんなに時間がありませんからもっと簡単に治療しましょうということになる。
どうするの?っていうので原因は何かと考える?
私のところのやり方では日々の生活の中のストレス(身体的、精神的を含む刺激)へさらされることで体内で歪が生じます。これがあるときは臓器に直接影響を与え、あるときは臓器に抵抗反応を起こさせる。この抵抗反応こそがこりや過剰な筋収縮にあたるとします。
だので症状を取る一方で改めて蔵府を整えてい上げることで「臓腑」えの影響を最小限に留めつつ治療行為を行って痛みをとることができるわけですね。
具体的な施術としては背中を使って、背中の筋緊張を徐々に減らしていくとによって臓腑に反射作用を利用して整えていくわけです。
治療ポイントは「薄皮を剥ぐように」。今までの生活を無理に変えるのではなく、少しずつ変えていくことで辛い症状も少しずつ良くなっていくことでしょう。
で、同年代でもたまに通じないことがあります。
「ああ、ドラゴンボールのキャラね」
「は?」
・・・ええと確かに『ドラゴンボール』by鳥山明(集英社)にも出てくるけど・・・違います。
昔懐かしのおもちゃです。軸木に長い両手をつけてその先におもりを置いてバランスをとる人形ですね。ま、上皿天秤をおもちゃにしたようなもん?
で、上皿天秤も通じないんですよね~。いったい今の教育は・・・。
ま、分かる人だけ分かってください。
病気の状態ってヤジロベーで言うと腕の長さが不均衡で軸が傾いてバランスをとっている状態のことです。
「はり」や「きゅう」はこの腕の長さを微調整しつつ軸が傾いているのを真直ぐでバランスが取れるように整えているわけです。
なので「よくなったり」、「悪くなったり」というった「揺れ」が起こるわけです。
よく勘違いされる方がいるのですが・・・
腰が痛いと治療してなぜか肩が痛くなったなんて人がいます。
こちらとしては予想の範疇だったりもします。
多分この方の腰痛は肩から来ているなという人で腰痛しか訴えない人というのは、肩の凝りや痛みが慢性的であるために新しく痛んだ腰の痛みに打ち消されて肩の痛みを感じなくなっているんですね。
で、腰の痛みが緩んだ瞬間、以前の肩の痛みを思い出すわけです。
時間と資金に余裕があって手当てをする場合は一つ一つ痛みを追っていけば原因まで辿り着くでしょう。しかし。そんなに時間がありませんからもっと簡単に治療しましょうということになる。
どうするの?っていうので原因は何かと考える?
私のところのやり方では日々の生活の中のストレス(身体的、精神的を含む刺激)へさらされることで体内で歪が生じます。これがあるときは臓器に直接影響を与え、あるときは臓器に抵抗反応を起こさせる。この抵抗反応こそがこりや過剰な筋収縮にあたるとします。
だので症状を取る一方で改めて蔵府を整えてい上げることで「臓腑」えの影響を最小限に留めつつ治療行為を行って痛みをとることができるわけですね。
具体的な施術としては背中を使って、背中の筋緊張を徐々に減らしていくとによって臓腑に反射作用を利用して整えていくわけです。
治療ポイントは「薄皮を剥ぐように」。今までの生活を無理に変えるのではなく、少しずつ変えていくことで辛い症状も少しずつ良くなっていくことでしょう。
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痛くない、熱くない、快い
2006年07月23日
ど~も~泰心堂はりきゅう院 院長です。
今回はまったく楽天のブログとおんなじ記事です。手抜きじゃないよ。ネタが同じだからです。
いや~変な天気続きますね。この時期、熱気がこもって皮膚がぼろぼろになってしまう私、かなり体調に気をつけています。冷房好きじゃないのに空調のスイッチ入れてなるべく熱気を吸収しないようにと・・・冷え性の方にはお勧めしません。
でもまあ、お勧めアイテムってのはあります。扇風機・・・といういか冷風扇。(温冷風扇というのもある)これ冷えすぎないし、程よく空気をかき混ぜてくれてお勧めです。換気基準のため治療室はエアコン入れなきゃれなりませんが、そのうち温冷風扇入れようかなとひそかに思っています。(それまで扇風機よがんばってくれ。)
さて、さて、痛くない、熱くない、快い・・・ってなんの話やら?
って本職ねたです。
業界に三悪と言われるものがありまして
「痛い、熱い、怖い」っての。
鍼は痛い、灸は熱い、だから怖い?
いったいいつの時代の話やら。
鍼の本場は中国というのは今は昔の話。日本の鍼は「和鍼」といってよいくらいに世界中に広がっています。それこそ中国的な「理屈並べて、気合の手技、がつんと響かなきゃ効果がないぜっ」ってのは和鍼の世界では考えられないことで、必要に応じて響かせたり響かせなかったりしないとだめです。日本人、きついの嫌いです。
ってなわけで、鍼治療というと「釘のような太い鍼」というのは誤解です。基本は「髪の毛の太さ」ですね。正直こんなの刺さるの?なんて思いましたよ。でもね、今となってはもっと細い鍼刺しているわけで人間鍛えりゃなんとでもなるんですね。
で、そんなわけで「鍼=痛い」ってのは迷信か、たまたま「痛覚」に当たっちゃったか、施術者の趣味か下手かのいずれかですね。私はそんな趣味ありません。
今のところ私のところに来ている患者さんの多くが鍼打って置いておくとさくっと爆睡してしまうのでできるだけつきっきりで、さっさと身体を整えています。
反応をきちっと診ながら治療しているこちらは水面を行く水鳥と同じですね。真剣勝負をしつつもそんな飄々と施術。患者さんはほうっておく爆睡。
「気持ちよくって寝ちゃった」なんて人ざらです。このひとは最初みえたとき「ね、鍼って痛いんでしょ」としきりに言われて、肩がどうしようもないから今回は我慢して受けるみたいな必死の覚悟できたんですよ。で、軽く鍼を立てて動かしてみてといったら動いちゃうもんだから、大声だして驚いてました。
帰りがけにはぶんぶんと腕振り回して変えられましたよ・・・。それ以来、治療中ほうっておくと爆睡しちゃいます。寝ちゃうと起こすの大変なんでできるだけ寝かせないようにしてます。だって後がつかえちゃうんだもの・・・。
お灸については若い同年代の娘さん。
「熱いんですよね、あと残るんですよね」
と、びくびくながらもしょうがないから受けるってさ。別にやけどさせて楽しむ趣味ありませんので、ご心配なく。
さくっ10壮(個)ほど据えてどう?
「えっ?やったんですか?ぼうっとあったかい感じがしただけなんですけど・・・」
ええ、それで良いんです。で、効果をお腹の様子で確かめてもらってハイ終~了~。
以前も受けたと言っていましたが、どんな人のを受けたのでしょう?
現在の業界スタンダードってこんな感じです。もちろん術者の腕や考え方、皆様の感受性によっても多少の違いはありますが、とりあえず中国でやっているから太い鍼なんてことはしませんし、痛み少なく打てる人正直少ないですから患者に嫌われるって打てない人多いですもの。
(必要であれば私は打ちますが・・・。そのときの患者さんの反応って一様に意外って顔しますよね。これはこれで面白いんですがね。)
そんなもんなんです。
痛い、熱い、はほかの業者さんやそういうのしか受けたことがない人が言う妄言なのであまり信じ込まないでください。それよりも・・・
「痛くない、熱くない、快い」鍼を探して体調管理した方がずっと有意義だと思います。
鍼灸は旧くて、新しい「癒しの医療」です。
整体、美容、内臓疾患、自立神経失調・・・などなど肩こり腰痛だけでなくいろいろなことに効果がありますので試されてはいかがでしょうか?
注意 まったく無痛のこともありますが、鍼を刺す瞬間(切皮)の瞬間にわずかですが皮膚を破るので痛みが生じることがあります。ご了承ください。
今回はまったく楽天のブログとおんなじ記事です。手抜きじゃないよ。ネタが同じだからです。
いや~変な天気続きますね。この時期、熱気がこもって皮膚がぼろぼろになってしまう私、かなり体調に気をつけています。冷房好きじゃないのに空調のスイッチ入れてなるべく熱気を吸収しないようにと・・・冷え性の方にはお勧めしません。
でもまあ、お勧めアイテムってのはあります。扇風機・・・といういか冷風扇。(温冷風扇というのもある)これ冷えすぎないし、程よく空気をかき混ぜてくれてお勧めです。換気基準のため治療室はエアコン入れなきゃれなりませんが、そのうち温冷風扇入れようかなとひそかに思っています。(それまで扇風機よがんばってくれ。)
さて、さて、痛くない、熱くない、快い・・・ってなんの話やら?
って本職ねたです。
業界に三悪と言われるものがありまして
「痛い、熱い、怖い」っての。
鍼は痛い、灸は熱い、だから怖い?
いったいいつの時代の話やら。
鍼の本場は中国というのは今は昔の話。日本の鍼は「和鍼」といってよいくらいに世界中に広がっています。それこそ中国的な「理屈並べて、気合の手技、がつんと響かなきゃ効果がないぜっ」ってのは和鍼の世界では考えられないことで、必要に応じて響かせたり響かせなかったりしないとだめです。日本人、きついの嫌いです。
ってなわけで、鍼治療というと「釘のような太い鍼」というのは誤解です。基本は「髪の毛の太さ」ですね。正直こんなの刺さるの?なんて思いましたよ。でもね、今となってはもっと細い鍼刺しているわけで人間鍛えりゃなんとでもなるんですね。
で、そんなわけで「鍼=痛い」ってのは迷信か、たまたま「痛覚」に当たっちゃったか、施術者の趣味か下手かのいずれかですね。私はそんな趣味ありません。
今のところ私のところに来ている患者さんの多くが鍼打って置いておくとさくっと爆睡してしまうのでできるだけつきっきりで、さっさと身体を整えています。
反応をきちっと診ながら治療しているこちらは水面を行く水鳥と同じですね。真剣勝負をしつつもそんな飄々と施術。患者さんはほうっておく爆睡。
「気持ちよくって寝ちゃった」なんて人ざらです。このひとは最初みえたとき「ね、鍼って痛いんでしょ」としきりに言われて、肩がどうしようもないから今回は我慢して受けるみたいな必死の覚悟できたんですよ。で、軽く鍼を立てて動かしてみてといったら動いちゃうもんだから、大声だして驚いてました。
帰りがけにはぶんぶんと腕振り回して変えられましたよ・・・。それ以来、治療中ほうっておくと爆睡しちゃいます。寝ちゃうと起こすの大変なんでできるだけ寝かせないようにしてます。だって後がつかえちゃうんだもの・・・。
お灸については若い同年代の娘さん。
「熱いんですよね、あと残るんですよね」
と、びくびくながらもしょうがないから受けるってさ。別にやけどさせて楽しむ趣味ありませんので、ご心配なく。
さくっ10壮(個)ほど据えてどう?
「えっ?やったんですか?ぼうっとあったかい感じがしただけなんですけど・・・」
ええ、それで良いんです。で、効果をお腹の様子で確かめてもらってハイ終~了~。
以前も受けたと言っていましたが、どんな人のを受けたのでしょう?
現在の業界スタンダードってこんな感じです。もちろん術者の腕や考え方、皆様の感受性によっても多少の違いはありますが、とりあえず中国でやっているから太い鍼なんてことはしませんし、痛み少なく打てる人正直少ないですから患者に嫌われるって打てない人多いですもの。
(必要であれば私は打ちますが・・・。そのときの患者さんの反応って一様に意外って顔しますよね。これはこれで面白いんですがね。)
そんなもんなんです。
痛い、熱い、はほかの業者さんやそういうのしか受けたことがない人が言う妄言なのであまり信じ込まないでください。それよりも・・・
「痛くない、熱くない、快い」鍼を探して体調管理した方がずっと有意義だと思います。
鍼灸は旧くて、新しい「癒しの医療」です。
整体、美容、内臓疾患、自立神経失調・・・などなど肩こり腰痛だけでなくいろいろなことに効果がありますので試されてはいかがでしょうか?
注意 まったく無痛のこともありますが、鍼を刺す瞬間(切皮)の瞬間にわずかですが皮膚を破るので痛みが生じることがあります。ご了承ください。
治療と養生
2006年07月16日
ど~も~泰心堂です。
ええと治療と養生・・・どっぷりつかると非常に深い話なのでさらりと流しましょう。
私の分類で単純な外科系の患者さん・・・比較的軽い肩こり、腰痛の方で臓腑に影響が少ないか、まだ出ていない方。
これらの方は次のパターンが大事。
鍼灸治療+動作の改善(体重移動+筋トレ)
内科系の患者さん・・・全身疲労、疲労が抜けない、ほか具体的にお腹の調子が・・・とか臓腑に影響が出ている方。
これらの方は次のパターン
鍼灸治療+生活習慣の見直し+食養生
なんでこんな話をするのかというとざっくばらんに話してしまうと通常のやさしめの鍼灸刺激の持続時間は2~4日でしょう。それ以降は治療によって増幅されていた自然治癒力はそのときの水準に戻ってしまいます。つまり、この2~4日の過ごし方がよろしくないと、治療に来る前の自然治癒力の状態に戻ってしまいます。来る前ってどうだったかというと・・・
自然治癒力<疲労、ダメージの蓄積 → 病的状態
だったわけです。見た目の問題ではなく、身体が強い=自然治癒力の高い人は鍼灸治療を受けることで、
自然治癒力>>日々の疲労・ダメージの蓄積 → 疲労・ダメージからの回復
となります。が、身体が弱い人は次の構図に陥り増す。
自然治癒力>日々の疲労・ダメージの蓄積 →やや回復
・・・ところがこれは養生(=身体に負担の少ない生活)していた場合。
たいていは鍼灸治療をしたあと動けるということでまた負担をかけてしまうわけです。
自然治癒力による回復量-日々の疲労・ダメージの蓄積-動けてしまった分の疲労=X
このXが大きければ回復していきます。小さければ・・・わかりますよね?
さて、どちらの人がこの傾向が高いか・・・実は外科系の方です。外科系の方は内臓が強い方が多いので、内臓的には無茶が効きます。そして結構、身体に負担のかかる動きをしていても平気という人が多いですね。だからこそ、過信してしまう。ちょっと良くなったかな?と思うと同じような生活パターンを繰り返すことになる。
それでは騙しだましになりますし、「治んないじゃねぇか」ということにもなりかねません。
一応ちゃんと説明はしているのですが・・・ま、こういう方には徐々に身体が慣れてきたら身体に強いだるさが残るように調整して当日、翌日くらいまで半ば強制的に休ませるように調整したりもします。
一方できちっと理解してくださるのが、内科系の方です。内臓の方へ影響が出てしまっているのでとにかく不安でしょうがない。良いと言われることがあると何でも手を出したくなってしまう傾向があります。「健康食品のあれはどうですか、これは効きますか」としきりに質問されます。私はどちらかと言うとざっくばらんに言ってしまう人間なので、正直に「個人的な見解ですけど」と前置きをして、「あまり意味がないから、それよりも毎日の食事見直して」と言ってしまいます。
とくに若い女性に多いのですがね。コンビニや総菜屋がお友達という方。ま、全部自分でやるのは大変ですから悪いとは言いません。でもちょいと待ってください。好きなものばかり選んでませんか?
食生活に偏りがあってそれをサプリメントで補うなんてもってのほかです。できるだけ、食材で取れるようにがんばっていただきたい。これもまた養生の一つ。
自分がどういう生活をしていて、身体にどういう負担をかけているのか?そしてどうなったか?
それを知ることが先ず第一歩。
それから養生があり、治療がある。治りたいという願望は理解できるし、そうなってほしいと強く願っています。けれど、「同じ生活がしたい」と言われると「微妙」とNOVAウサギ風に心の中で言っているのが聞こえます。
その生活をしていて今の身体があるんじゃないの?
それがまず第一の気づき。気づいてこそ役割分担です。
鍼灸で身体を整え自然治癒力を高める・・・私たち鍼灸師
身体に負担の少ない生活を模索する・・・皆様
できだけ助言はしますが、治るための主役は皆様です。頼るのではなく利用する。それくらいの意気込みで治療して、自らは生活を見直してみる。それが東洋医学的な治療と養生の関係になります。
東洋医学は自ら治る力を上手に引き出す医学です。
上手に利用して病気を寄せ付けない身体を作っていきましょう。
ええと治療と養生・・・どっぷりつかると非常に深い話なのでさらりと流しましょう。
私の分類で単純な外科系の患者さん・・・比較的軽い肩こり、腰痛の方で臓腑に影響が少ないか、まだ出ていない方。
これらの方は次のパターンが大事。
鍼灸治療+動作の改善(体重移動+筋トレ)
内科系の患者さん・・・全身疲労、疲労が抜けない、ほか具体的にお腹の調子が・・・とか臓腑に影響が出ている方。
これらの方は次のパターン
鍼灸治療+生活習慣の見直し+食養生
なんでこんな話をするのかというとざっくばらんに話してしまうと通常のやさしめの鍼灸刺激の持続時間は2~4日でしょう。それ以降は治療によって増幅されていた自然治癒力はそのときの水準に戻ってしまいます。つまり、この2~4日の過ごし方がよろしくないと、治療に来る前の自然治癒力の状態に戻ってしまいます。来る前ってどうだったかというと・・・
自然治癒力<疲労、ダメージの蓄積 → 病的状態
だったわけです。見た目の問題ではなく、身体が強い=自然治癒力の高い人は鍼灸治療を受けることで、
自然治癒力>>日々の疲労・ダメージの蓄積 → 疲労・ダメージからの回復
となります。が、身体が弱い人は次の構図に陥り増す。
自然治癒力>日々の疲労・ダメージの蓄積 →やや回復
・・・ところがこれは養生(=身体に負担の少ない生活)していた場合。
たいていは鍼灸治療をしたあと動けるということでまた負担をかけてしまうわけです。
自然治癒力による回復量-日々の疲労・ダメージの蓄積-動けてしまった分の疲労=X
このXが大きければ回復していきます。小さければ・・・わかりますよね?
さて、どちらの人がこの傾向が高いか・・・実は外科系の方です。外科系の方は内臓が強い方が多いので、内臓的には無茶が効きます。そして結構、身体に負担のかかる動きをしていても平気という人が多いですね。だからこそ、過信してしまう。ちょっと良くなったかな?と思うと同じような生活パターンを繰り返すことになる。
それでは騙しだましになりますし、「治んないじゃねぇか」ということにもなりかねません。
一応ちゃんと説明はしているのですが・・・ま、こういう方には徐々に身体が慣れてきたら身体に強いだるさが残るように調整して当日、翌日くらいまで半ば強制的に休ませるように調整したりもします。
一方できちっと理解してくださるのが、内科系の方です。内臓の方へ影響が出てしまっているのでとにかく不安でしょうがない。良いと言われることがあると何でも手を出したくなってしまう傾向があります。「健康食品のあれはどうですか、これは効きますか」としきりに質問されます。私はどちらかと言うとざっくばらんに言ってしまう人間なので、正直に「個人的な見解ですけど」と前置きをして、「あまり意味がないから、それよりも毎日の食事見直して」と言ってしまいます。
とくに若い女性に多いのですがね。コンビニや総菜屋がお友達という方。ま、全部自分でやるのは大変ですから悪いとは言いません。でもちょいと待ってください。好きなものばかり選んでませんか?
食生活に偏りがあってそれをサプリメントで補うなんてもってのほかです。できるだけ、食材で取れるようにがんばっていただきたい。これもまた養生の一つ。
自分がどういう生活をしていて、身体にどういう負担をかけているのか?そしてどうなったか?
それを知ることが先ず第一歩。
それから養生があり、治療がある。治りたいという願望は理解できるし、そうなってほしいと強く願っています。けれど、「同じ生活がしたい」と言われると「微妙」とNOVAウサギ風に心の中で言っているのが聞こえます。
その生活をしていて今の身体があるんじゃないの?
それがまず第一の気づき。気づいてこそ役割分担です。
鍼灸で身体を整え自然治癒力を高める・・・私たち鍼灸師
身体に負担の少ない生活を模索する・・・皆様
できだけ助言はしますが、治るための主役は皆様です。頼るのではなく利用する。それくらいの意気込みで治療して、自らは生活を見直してみる。それが東洋医学的な治療と養生の関係になります。
東洋医学は自ら治る力を上手に引き出す医学です。
上手に利用して病気を寄せ付けない身体を作っていきましょう。
人の身体は温かい
2006年07月13日
泰心堂での治療は「冷え」(身体の機能低下)を重視する。
これは学生時代の恩師 積聚会の小林詔司師の言葉でもある。
生きている身体は温かい。
温かいというのは健康的な証拠。
とくに腹部が温かく適度に弾力がある状態が良い。
逆に病気というのは突き詰めると冷えているということだ。この冷えの程度によって病の軽重が決まる。逆に言うと早めに手当てをしておけば深刻にならずに済む。しかしずっと放っておくと軽微な風邪、体調不良といえども、より身体を冷やしてしまい最悪の事態になることもある。
手当てをし、身体をたためることが大事。
専門的なことになりますが、私がいわゆるツボ(経穴、反応点)=刺激点を選ぶとき手をセンサーのようにかざし皮膚上を滑らせます。何をしているかというとまあ、ツボを探しているのですが・・・目安は実は温度の違いなんです。もちろん表面的な温度の違いもありますし、深部に冷えを感じる場所だったりと厳密に計器で計れるものとは違います。
こうしてとったツボを刺激して意識的に鍼を操作すると身体は徐々に温まってきます。その結果として指標(サイン)としてとった部位の痛みや、違和感の程度が変わってきます。
この程度を変えるということが鍼灸の治療では大事で恩師の言葉を借りると「薄皮を剥ぐような治療効果」を与えることこそが、治る力を持った温かい身体を作って行く上で大切なことです。
単純に痛みを抑えるだけでしたら傷む箇所に鍼刺して電気を流しているのが一番簡単です。なぜなら痛みには感じるレベル(閾値)というのがあって痛みを感じるレベルそのものをあげてしまえば痛みを感じなくなるからです。そのためには痛みを感じる程度の刺激を継続して与えてその痛みを感じなくすればいいのです。
身近な例で言うと・・・
腰が痛いとき腰をしばらくたたいていると動けるようになりませんか?
これも実は同じことです。痛みを痛みで打ち消しあっているだけで治っているわけではありません。実際は休んでいる間に治ってしまう状態だからそんなに大きな問題ではなっていないだけです。これをしばらくほうって多くと・・・次第に疲労が蓄積し、「ぎっくり腰」なんてことになるわけですね。
鍼灸治療の目的は大きく二つあると思ってください。
1.痛みを抑える即時的なもの
2.自然治癒力を高め疲労から回復しやすい(治り易い)身体にすること
泰心堂では特に2.を重視しています。回復しやすい治る力を持った身体に調整していけば、その肩こりも腰痛も原因となる疲労から回復し、治癒へと向かっていきます。
本気で治したいと思う方、力になります。
これは学生時代の恩師 積聚会の小林詔司師の言葉でもある。
生きている身体は温かい。
温かいというのは健康的な証拠。
とくに腹部が温かく適度に弾力がある状態が良い。
逆に病気というのは突き詰めると冷えているということだ。この冷えの程度によって病の軽重が決まる。逆に言うと早めに手当てをしておけば深刻にならずに済む。しかしずっと放っておくと軽微な風邪、体調不良といえども、より身体を冷やしてしまい最悪の事態になることもある。
手当てをし、身体をたためることが大事。
専門的なことになりますが、私がいわゆるツボ(経穴、反応点)=刺激点を選ぶとき手をセンサーのようにかざし皮膚上を滑らせます。何をしているかというとまあ、ツボを探しているのですが・・・目安は実は温度の違いなんです。もちろん表面的な温度の違いもありますし、深部に冷えを感じる場所だったりと厳密に計器で計れるものとは違います。
こうしてとったツボを刺激して意識的に鍼を操作すると身体は徐々に温まってきます。その結果として指標(サイン)としてとった部位の痛みや、違和感の程度が変わってきます。
この程度を変えるということが鍼灸の治療では大事で恩師の言葉を借りると「薄皮を剥ぐような治療効果」を与えることこそが、治る力を持った温かい身体を作って行く上で大切なことです。
単純に痛みを抑えるだけでしたら傷む箇所に鍼刺して電気を流しているのが一番簡単です。なぜなら痛みには感じるレベル(閾値)というのがあって痛みを感じるレベルそのものをあげてしまえば痛みを感じなくなるからです。そのためには痛みを感じる程度の刺激を継続して与えてその痛みを感じなくすればいいのです。
身近な例で言うと・・・
腰が痛いとき腰をしばらくたたいていると動けるようになりませんか?
これも実は同じことです。痛みを痛みで打ち消しあっているだけで治っているわけではありません。実際は休んでいる間に治ってしまう状態だからそんなに大きな問題ではなっていないだけです。これをしばらくほうって多くと・・・次第に疲労が蓄積し、「ぎっくり腰」なんてことになるわけですね。
鍼灸治療の目的は大きく二つあると思ってください。
1.痛みを抑える即時的なもの
2.自然治癒力を高め疲労から回復しやすい(治り易い)身体にすること
泰心堂では特に2.を重視しています。回復しやすい治る力を持った身体に調整していけば、その肩こりも腰痛も原因となる疲労から回復し、治癒へと向かっていきます。
本気で治したいと思う方、力になります。
病を治す主役は?
2006年07月10日
「鍼灸で治るか?」
それが皆様の関心事かと思います。
ですが、私は「治る?」という表現には微妙な感覚を覚えます。
私はこう提案します。
「(一緒に)鍼灸で治しましょう」
この食い違いはなんでしょうか。
私は病を治す主役はあくまでも皆様だと思っています。
皆様に治したい、楽になりたいという意思があって、私たちはそうなれるように身体を整えるのです。身体が整った結果、自分の持っている自然治癒力が有効に働いて「治っていく」、「楽になっていく」のです。
不謹慎かもしれませんがお芝居にたとえましょう。
主役はあなた、エンディングもあなたが決めます。
助演は私たち術者
脚本は術者が使う治療形式(術式)
進行役は術者
物語の幕はあなたが症状を抱えて訪れることから始まります。
あなたの台詞と振り、態様によって脚本の演出(=実際の刺激する手技や刺激量)が決まります。そして一幕が下り幕間に自然治癒力やその間の生活習慣によって第二幕の状況が設定されます。そして二幕が上がる。・・・何幕まであるかはそのとき次第。
「自然治癒力⇔生活の中のマイナス要因」
これらのせめぎあいで調子が良かったり悪かったりするのです。
治療をすることでどうなるのか?
実はこの調子が良かったり悪かったりと「動きやすくする」というのが治療の第一の目的です。イメージは振り子でしょうか?「良い⇔悪いを行ったり来たり」するのです。その間の過ごし方がよければ「良いほうに振れ易くなる」
だからこそ、調子が悪いほうに固まってしまった身体の状態を動くようにし、生活を見直していただくことで良いほうに大きく振れ、それを維持できるようにしていくことが大事なのです。
この意味で私たち術者は「従」であり、「助言者」の立場であるのです。
大変、厳しいことを書いていますが、東洋医学は自分で治していくことを助ける術を求めてきた医学です。
ですから、「痛み」を何とかしたいからという対症療法を求めるのもかまいませんが、「痛みの出にくい身体」(治る力が高いからだ)を作るために通っていただきたいというのが本音です。
私たちの「はり・きゅう」は肩こり・腰痛のみならず、風邪をはじめとした内科的なもの、外科的なものあまねく効果を発揮します。それは皆様の身体を整えて自分で治そうという力を引き出しやすくするからに他なりません。
皆様の今おかれている状況を直視した上で、より良い生活を手に入れようとい強い意思を持って治療に通われると大変ありがたく思いますし、そのような方ほど効果的に作用していきます。
身体のことでお悩みの方、一緒に良くなっていきませんか?
それが皆様の関心事かと思います。
ですが、私は「治る?」という表現には微妙な感覚を覚えます。
私はこう提案します。
「(一緒に)鍼灸で治しましょう」
この食い違いはなんでしょうか。
私は病を治す主役はあくまでも皆様だと思っています。
皆様に治したい、楽になりたいという意思があって、私たちはそうなれるように身体を整えるのです。身体が整った結果、自分の持っている自然治癒力が有効に働いて「治っていく」、「楽になっていく」のです。
不謹慎かもしれませんがお芝居にたとえましょう。
主役はあなた、エンディングもあなたが決めます。
助演は私たち術者
脚本は術者が使う治療形式(術式)
進行役は術者
物語の幕はあなたが症状を抱えて訪れることから始まります。
あなたの台詞と振り、態様によって脚本の演出(=実際の刺激する手技や刺激量)が決まります。そして一幕が下り幕間に自然治癒力やその間の生活習慣によって第二幕の状況が設定されます。そして二幕が上がる。・・・何幕まであるかはそのとき次第。
「自然治癒力⇔生活の中のマイナス要因」
これらのせめぎあいで調子が良かったり悪かったりするのです。
治療をすることでどうなるのか?
実はこの調子が良かったり悪かったりと「動きやすくする」というのが治療の第一の目的です。イメージは振り子でしょうか?「良い⇔悪いを行ったり来たり」するのです。その間の過ごし方がよければ「良いほうに振れ易くなる」
だからこそ、調子が悪いほうに固まってしまった身体の状態を動くようにし、生活を見直していただくことで良いほうに大きく振れ、それを維持できるようにしていくことが大事なのです。
この意味で私たち術者は「従」であり、「助言者」の立場であるのです。
大変、厳しいことを書いていますが、東洋医学は自分で治していくことを助ける術を求めてきた医学です。
ですから、「痛み」を何とかしたいからという対症療法を求めるのもかまいませんが、「痛みの出にくい身体」(治る力が高いからだ)を作るために通っていただきたいというのが本音です。
私たちの「はり・きゅう」は肩こり・腰痛のみならず、風邪をはじめとした内科的なもの、外科的なものあまねく効果を発揮します。それは皆様の身体を整えて自分で治そうという力を引き出しやすくするからに他なりません。
皆様の今おかれている状況を直視した上で、より良い生活を手に入れようとい強い意思を持って治療に通われると大変ありがたく思いますし、そのような方ほど効果的に作用していきます。
身体のことでお悩みの方、一緒に良くなっていきませんか?
鍼灸は何に効くか?
2006年06月07日
はり/灸と効いてみなさんどう思われるでしょうか?
「痛い、熱い」
「肩こり、腰痛」
「不定愁訴、自律神経失調・・・」
三つ目が出るような人ははりきゅうの素人は卒業ですね。
「痛い」というイメージは縫い針や中国製の昔の釘のよ太い針を使っているイメージを持たれているからですね。実際にはよ〜く目を凝らしてみないと分からないほど細いはりを使ってほとんど痛みを感じないうちに治療終了なんてことはよくある話です。技術の進歩で良質な細い針が生産できるようになったここ最近のことですね。しかも滅菌処理の上に一回使い捨て。衛生的です。
「熱い」というイメージは昔のお灸。今はよほどのことがない限り、あったかいと感じる程度でやめときます。別に我慢大会じゃないんだから。
さて、何に効くか?という話ですね。
これが実はなかなか難しい。何にでも効くけれど、病気や症状自体を直接消すものではありません。
病気や症状自体を直接消すもの・・・外科手術、西洋的な薬(抗生物質、ワクチン、麻酔薬など)
これ、身体の一部を削ったり、異物を入れたり、麻痺させたりと外部から強力な力を働かせるために身体自体にも無理な力がかかることが多いです。薬害なんてことばもあるようにとり過ぎると身体を逆に傷めます。なぜならば身体にとって異常なものだからです。
ちょっと考えてみて下さい。風邪薬と胃薬。一緒にのんでいたりしませんか?風邪なのに胃薬って何故?て思ったりしませんか?これは風邪薬が強すぎて胃腸の粘膜を傷つけるからです。
一方、東洋医学は各種刺激をすることで身体の内部に備わっている調整機構を動かします。これによって元々持っている自治癒力というものを内側から引き出し最も自然な形で病気の原因を除去しようとします。
風邪の場合は一時的に体温を調節して、体力に応じて発熱を促します。発熱することで病原体をやっつけるためです。はりきゅうで身体を整えてあるので比較的短期間でわっと発熱し、鎮静化します。これは何をやっているかというと治し易い時機に身体の力を総動員して病気をたたいているのです。風邪も初期のうちであればこれであっさりと治ってしまいます。
あくまでも自分が持っている力を使うだけですので身体への負担は少なく、副作用もほとんどありません。
では、はりで風邪が治ったのか?
結果的にはそうであると言えそうですが、あくまでもはり/きゅうは「刺激をすることで、治る力を持った身体に調整する」のみです。身体を整えれば、自然と活力に満ち、病気や症状に負けないからだとなります。この意味で鍼灸は効くと言えると思います。
近年、「癌に鍼灸が効く」という記事が雑誌等で出たようです。
前述のように鍼灸にできることは「身体を整えること」です。外科のように直接、ガン細胞を死滅させたりなんてことはできません。しかし癌に付随する諸症状については身体の状態を整えてあげることによって緩和させることはできると思われます。その意味で「効果がある」と言っているのでしょう。
「癌が消失した」という体験談の方は、もしかすると「癌ではなかった。」あるいは「自然回復力が非常に強く保たれて自ら体内の異物=癌を処理した」と考えられなくもありません。
このあたりは東洋医学、人体の神秘の世界ですね。
「痛い、熱い」
「肩こり、腰痛」
「不定愁訴、自律神経失調・・・」
三つ目が出るような人ははりきゅうの素人は卒業ですね。
「痛い」というイメージは縫い針や中国製の昔の釘のよ太い針を使っているイメージを持たれているからですね。実際にはよ〜く目を凝らしてみないと分からないほど細いはりを使ってほとんど痛みを感じないうちに治療終了なんてことはよくある話です。技術の進歩で良質な細い針が生産できるようになったここ最近のことですね。しかも滅菌処理の上に一回使い捨て。衛生的です。
「熱い」というイメージは昔のお灸。今はよほどのことがない限り、あったかいと感じる程度でやめときます。別に我慢大会じゃないんだから。
さて、何に効くか?という話ですね。
これが実はなかなか難しい。何にでも効くけれど、病気や症状自体を直接消すものではありません。
病気や症状自体を直接消すもの・・・外科手術、西洋的な薬(抗生物質、ワクチン、麻酔薬など)
これ、身体の一部を削ったり、異物を入れたり、麻痺させたりと外部から強力な力を働かせるために身体自体にも無理な力がかかることが多いです。薬害なんてことばもあるようにとり過ぎると身体を逆に傷めます。なぜならば身体にとって異常なものだからです。
ちょっと考えてみて下さい。風邪薬と胃薬。一緒にのんでいたりしませんか?風邪なのに胃薬って何故?て思ったりしませんか?これは風邪薬が強すぎて胃腸の粘膜を傷つけるからです。
一方、東洋医学は各種刺激をすることで身体の内部に備わっている調整機構を動かします。これによって元々持っている自治癒力というものを内側から引き出し最も自然な形で病気の原因を除去しようとします。
風邪の場合は一時的に体温を調節して、体力に応じて発熱を促します。発熱することで病原体をやっつけるためです。はりきゅうで身体を整えてあるので比較的短期間でわっと発熱し、鎮静化します。これは何をやっているかというと治し易い時機に身体の力を総動員して病気をたたいているのです。風邪も初期のうちであればこれであっさりと治ってしまいます。
あくまでも自分が持っている力を使うだけですので身体への負担は少なく、副作用もほとんどありません。
では、はりで風邪が治ったのか?
結果的にはそうであると言えそうですが、あくまでもはり/きゅうは「刺激をすることで、治る力を持った身体に調整する」のみです。身体を整えれば、自然と活力に満ち、病気や症状に負けないからだとなります。この意味で鍼灸は効くと言えると思います。
近年、「癌に鍼灸が効く」という記事が雑誌等で出たようです。
前述のように鍼灸にできることは「身体を整えること」です。外科のように直接、ガン細胞を死滅させたりなんてことはできません。しかし癌に付随する諸症状については身体の状態を整えてあげることによって緩和させることはできると思われます。その意味で「効果がある」と言っているのでしょう。
「癌が消失した」という体験談の方は、もしかすると「癌ではなかった。」あるいは「自然回復力が非常に強く保たれて自ら体内の異物=癌を処理した」と考えられなくもありません。
このあたりは東洋医学、人体の神秘の世界ですね。
不妊治療
2006年06月01日
はりきゅう業界の業界誌「医道の日本」の今月の特集が不妊治療とはりきゅうでした。
不妊治療にはりきゅうをというのはかなり浸透してきたのではないでしょうか?
ただ、誤解しないでいただきたいのは、「はりきゅうは妊娠し易いように身体の状態を整える」のであって「妊娠できるように臓器の構造を直接補正するわけではない」のです。
つまり受精をするルートである卵管が詰まっていたり、卵子を受け取る部分が受け取る機能を果たしていなかったりという状態のときははりきゅうだけでは限界があるということです。
こういうときは「医師の領域」です。
だので不妊治療は二本立てが望ましい。
一つは「器質的異常がない」かどうか。(妊娠するための構造は正常か?)
もう一つは「妊娠するための身体になっている」かどうか。
前者を調べるには「医師」
後者は私たちもお手伝いできる部分ですね。特に「ストレスから来る全身性の変調に対してはりきゅうは効果的」です。
健康であれば妊娠する余力も生まれます。このような意味ではりきゅうを利用されると不妊治療にも私たちはり師・きゅう師はお役に立てえると思います。
不妊治療にはりきゅうをというのはかなり浸透してきたのではないでしょうか?
ただ、誤解しないでいただきたいのは、「はりきゅうは妊娠し易いように身体の状態を整える」のであって「妊娠できるように臓器の構造を直接補正するわけではない」のです。
つまり受精をするルートである卵管が詰まっていたり、卵子を受け取る部分が受け取る機能を果たしていなかったりという状態のときははりきゅうだけでは限界があるということです。
こういうときは「医師の領域」です。
だので不妊治療は二本立てが望ましい。
一つは「器質的異常がない」かどうか。(妊娠するための構造は正常か?)
もう一つは「妊娠するための身体になっている」かどうか。
前者を調べるには「医師」
後者は私たちもお手伝いできる部分ですね。特に「ストレスから来る全身性の変調に対してはりきゅうは効果的」です。
健康であれば妊娠する余力も生まれます。このような意味ではりきゅうを利用されると不妊治療にも私たちはり師・きゅう師はお役に立てえると思います。