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2024年04月27日
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病気になるメカニズム

2006年12月02日
ども、泰心堂です。
病気になるメカニズムということで・・・
基本的にそのとき、その人の弱いところに症状という形で身体のバランスの崩れが現われます。ま、それがいわゆる病気。

それに対していろいろな条件分岐して『病名』を付けて治療法を決めるのが西洋医学、バランスの崩れ自体を診て補正を加えて弱点を補強や支持して自然と治るに任せるのが東洋医学。身体の内側の反応を上手に使っているので副作用が少ないのが特徴です。(漢方薬などは多少副作用があります)

安易にストレスという言葉を使うといろいろと問題がありますが・・・
ここで言うストレスは精神的ストレスや身体的ストレスの両者を含んだ言い方をします。

残業続きでなんだかだるい。普段ならなんともない騒音も耳障りに聞こえたり、何気ない動作のはずなのにやたらと苦痛に感じたりする。これをストレスといってしまうので話がややこしくなる。

自分の悪口を言われて不快に思うこれもストレス。自分は評価されていないのでは?いらないのでは?と思って塞ぎこむ。これもストレス。

心身ともに様々なストレスを日々感じているわけです。
ところが普段はこのストレスに対抗する力が充実しているので「多少のストレスはなんでもない」ってな状態を保っているわけです。
それが保てなくなってくると・・・たとえば身体的なストレス=疲労などが溜まってくると疲れが抜けなくなってきたり、肩がこってきたりとするわけです。

さて、このコリが問題にされるわけです。このコリ。実は身体にとってつっかえ棒のような働きをしていたりします。バランスが崩れたためにそこでコリを作って支えたり、余計なダメージを受けないように防御反応を起こして硬くなったりしているのです。

普段はこのバランスの崩れやダメージから回復できる力を持っているので「コリ」ができていないのです。ところが回復力が落ちたり、それを上回るストレスに晒されるとコリや痛みを発生させて動けないようにして回復に努めようという生理的な反応が出てきます。
ところが現実的にはこの段階で「休めない」ため、さらにストレスを重ねてバランスを大きく崩したり、大きなダメージを受けて病気という状態になります。
こうなるとなかなか自分ひとりでバランスを取り戻す事が出来なかったり、回復力そのものが落ちていたりしますので大変です。
さらに放っておくと大きな身体の歪みを生じてときには重篤な内臓疾患まで引き起こすことがあります。
これが病気になるメカニズムの基本ですね。あとはウィルス性の風邪などでウィルスに負ける免疫システムの機能低下があるとか説明のバリエーションが其のときの状況にあわせて変わっていくだけですね。
私、個人としては「気」の偏りという謎の言葉を使うよりは分かりやすいと思いますがいかがでしょう?

どんなところにどんあ症状が出るかについては体質の問題だったり、環境の問題だったり・・・といろいろな要素が絡まっているのでここに出るとは言いがたいですが、東洋医学では生年月日や体型などを利用して傾向を診ていくという診察方法もあったりします。(体質論とか言われています。)

鍼灸はこのバランスの崩れをみて経絡という概念上の道筋を使って、適宜調整を加える事でこの『コリや痛みを出さなくてすむ体の状態に補正』していきます。

さて、泰心堂では『こりや痛みが出るからだの状態=身体の機能の低下』として診ています。で、この身体の『機能の低下』を『冷え』という言葉で括って診ることで『冷えが深い』と『症状が長引く』などという言い方をしています。
実際、健康な人の身体は全体的にほどよく温かく、筋肉なども硬すぎず、柔らかすぎず、皮膚も湿りすぎ乾きすぎずと程よい状態=中庸(ちゅうよう)を保っています。
一方バランスの崩れた人は上のほうは温かいけど下のほうは冷えているとか、皮膚がつっぱていてちょっと冷たいとかいう状態が観察されます。
その意味でもあながち的外れな表現ではありません。

で、全ての治療はこの『冷え』(身体の機能低下)を意識して全体的なバランスをとるように一人ひとりの身体の状態にあわせて冷えている身体を温めるための治療を組み立てるようにしています。

ちなみにこの基本概念は『積聚治療』(小林詔司 積聚会)の考え方をベースにして独自の見解を述べております。

今日はこの辺で。
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