忍者ブログ

[PR]

2024年04月20日
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『冷え』の治療専門院?

2006年10月31日
ども、泰心堂です。
あまり使わないようにして入るのですが、施術の説明に東洋医学独特の言葉を使ってしまいます。特に私が学んだ治療法では「冷え」は「万病の元である」という考え方に基づいていますので、『冷え』という言葉をどうも良く使ってしまうようです。

はじめに断っていることですが、いわゆる「冷え性」というのとはちょっとニュアンスが異なります。この『冷え』の現われの一つとして「冷え」が症状として出る方もいますが、もっと深い考え方・・・というか根源的な考え方に基づくものです。

私の学んだ治療法の詳細については『積聚治療 気を動かして冷えを取る』(小林詔司著 医道の日本社)、『東洋医学講座 第十巻 経絡積聚治療編』(小林三剛・小林詔司著 自然社)などに詳細が載っておりますのでそちらを参照ください。
大きな丸善など大きな書店で東洋医学コーナーがあるところであれば前書は置いてあると思います。

さて、基本の話は書いても差しさわりがないので書いてしまいましょう。

1.健康な身体は温かい。
2.冷えた身体は抵抗力が弱い。
3.冷えたから温めようと炎症、防御反応が起こる
4.冷えた状態をほうっておくと究極的には死に至る。
5.だから鍼や灸を使って気を調整し身体を温める。

『気』の話はちょっといろいろと見解の相違があるのでなるべく使わないようにしています。ま、とりあえず鍼や灸で適切な刺激を与えることで身体が反応し、温かい状態をキープしやすくなると思ってください。

なぜ、冷えるか?
ダメージを受けるからです。ダメージを受けると身体は冷えます。(ダメージを受けたところの運動が止まるから。)だからそこを温めようと身体のあちこちからエネルギーを回して来ます。特にあまり生存に関係のない所からエネルギーを持ってきてしまうのでその結果、手足など抹消部分へのエネルギー(血流量)は低下しやすく、相対的に冷えやすくなってしまいます。
このまま偏りが強くなると『冷え症』と自覚できるほど手足が冷たくなるなんてことが起こると考えるわけです。

では、『冷え』ないためにはどうしたらよいでしょう?
ダメージを受けないのは理想ですが、それは現実的に無理です。
できそうなのは『ダメージを溜めない』ことですね。
このダメージは精神的なストレス、身体的なストレスのどちらも含みますし、精神的なストレスから身体的な不具合、身体的なストレスから精神的な不具合どちらも起こりえます。どちらも溜めないことが大事です。

精神的なストレスは趣味などによるストレス発散、快の意識(心地よいと思える行為)による心身の解放などで消化されます。その意味で何か打ち込める趣味を持つというのもいいことですし、リラクゼーション等も良いでしょう。『身体の調律』と言って定期的に鍼灸に通われるお客様もいらっしゃいます。(芸能人などにその傾向は高いようですね)

身体的ストレスは食と休養、あとはバランス調整などで解消されていきます。特に食事は冷たいもの、熱すぎるもののなど極端な偏食を避けることは大事ですね。特に砂糖を取り過ぎないように気を付けることがポイントになります。バランスの調整は一番は自ら運動することです。その意味では太極拳も馬鹿にできません。面倒なときは鍼灸、あん摩マッサージ指圧って手もありです。

と日ごろから適当に解消できてれば良いのですが、なかなかそうもいかないのが現状のようですね。

さて、そこでなかなか難しいのがお風呂の話。
いわゆる「冷え性」の方はお風呂に入る回数が多い傾向があります。ま、体感的にお湯の中に入ると温かいからです。
ですが、お風呂というのはちょっと考えた方が良いです。
冷え性の方は「疲れやすい」=体力が低下傾向にあるようです。また抵抗力が弱く、病に負ける身体になっている方が多い。(だから余計に体力が低下しやすい)
これは自ら熱を産生しにくい体になっていると言い換えても良いのです。

お風呂はお湯による熱、お湯(水)による水圧がかかってきます。これは身体にとって実は大きなストレスになります。熱や水圧に負けまいと身体の中で大きな力動き消耗を激しくします。お風呂に入って動悸が早くなるのは消耗している証拠なのです。
そして湯上りに気化熱を奪われますので、身体は冷えます。で温めるためにまた消耗します。
これが体力が十分あるときは構わないのですが、疲れやすく、体力が低下している状態ですと思わぬ負担になりますので要注意です。

原則としてすっごい身体が疲れている、重だるいときはお風呂に入らない。汚れが気になるのでしたら洗い流す程度に済ませることが大事です。

さて、ではどうやって身体を温めると有効でしょうか?
実はそれに対応してきたのがお灸なんです。
私は治療院の施術でも鍼で必要な手当てをしたあと冷えが強い場合、必ずといって良いほどお灸をすえます。これは身体を温めるのに良い方法です。
みなさまが家庭でやる場合は、よく市販のつぼの本に載っている「三陰交」や足の裏で踵の中心にある「失眠」にお灸をすえておくと良いですね。

一般的に冷え性や『冷え』が高じた内臓疾患、慢性疾患は治療期間がやや長くかかりますが、改善していくものです。根気良く治療、あるいはセルフケアをしていくことが大事ですね。
PR
Comment
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Trackback
トラックバックURL: