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2017年10月17日
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不妊症治療の灸

2006年12月15日
どうも、泰心堂です。
最近、『不妊症』というキーワードで鍼灸院を検索されている方が増えているようです。
先日、名古屋の鍼灸院から『長いこと西洋医学などで不妊症の治療をしていた人たちを集めて鍼灸を用いた不妊症の治療をしたら効果があった』という報告があったからでしょうか?

水を差すようですが、東洋医学万能、西洋医学無能ではありません。
やはり『妊娠』や『出産』となると連携が必要です。
東洋医学で『身体を整え』、西洋医学で経過を観察しつつ母体の安全を管理していくのが必要だと私は考えます。

私の師匠の一人、小林詔司は長年の臨床で内科疾患、神経疾患と同様に婦人科疾患にも取り組んでおり、効果を出してきました。当然不妊症の治療もしてきています。
では彼がどのように不妊の治療に取り組んだかというと、『冷えた身体を整え温めることによって身体が自然と妊娠できる条件を備えることを待つ』ことただそれだけを意識して治療を続けてもらったとのことです。
その治療法は私を含め関東鍼灸専門学校の関係者、及び積聚会の関係者に伝えられています。

ほかの流派、たとえば経絡治療でも同じです。不妊症だからそれに対応した治療というのではなく、不妊を引き起こしているのは精神や身体の負担でバランスを崩しているからと考えて、バランスを整えて身体を強くする事を考えて治療します。
そのため、いったいいつになれば妊娠できるのかと言われるとなかなか難しいのです。
人によっては三ヶ月くらい週一回の治療で妊娠できたという方もいれば5年続けてやっとという人もいます。残念ながら未だに妊娠できないと仰る方もいます。あくまで『身体が整い妊娠できる力を持ったか』どうかでしかないのです。
ただ、鍼灸を続けることで身体は強くなり、良好な状態を長く保ちやすくなるので妊娠の可能性はあがります。

またご夫婦ともに治療を受ける事が一つのポイントです。最近は女性側の問題だけでなく男性側に問題があるケースも増えてきています。そうするとやはり男性側もきちっと身体を整えて備えておいた方が可能性は高くなるようですね。

さて、私自身の経験はどうかということでお答えしておきます。
この地に開院して半年未満の現在、不妊症の治療の取り扱いは残念ながら現在のところありません。(こればかりはめぐり合いなので)

私を指名くださるとしたら次のような考え方で治療に当たりたいと思います。
治療方針は『冷えた身体を整えることで温め、妊娠可能な状態を自ら作り出せるような身体の状態に持っていく』ことを考えて全身の治療を定期的にしていく。
治療間隔は週一回で継続受診を勧めます。他の症状なども診ながら徐々に身体を整えて、身体を強くしていくことを考えます。
何分、出口が見えない治療になりますので皆様の負担、心労も多いかと思います。こちらも一、治療者として全力でサポートしていく所存です。

さて、最後に今回のタイトル。『不妊症治療の灸』です。
ええと前々からお勧めしていますが、いわゆるツボ本をお持ちですか?
今回は経穴名だけ挙げさせていただきます。

『澤田流灸療秘訣』より
・待てしばし、子無き婦人も嘆くなよ。脾兪、腎兪、次髎、気海、外陵
(それぞれお米粒大の灸7壮=個)

『深谷伊三郎 灸法経穴便覧 経穴活用宝典』(鍼灸の世界社)より
・腎兪、大腸兪、小腸兪(それぞれ半米粒大 5壮)
あるいは
・中条流の灸 多壮(10~30壮)
なお、中条流の灸は以前あげたが口の幅を測り、その幅を一辺とした正三角形を作りへそを一つの頂点としてへその下にあてがう。へそを中心とした左右対称的な二点にお灸をすることになります。

両者をのツボは腰、または下腹部に集中している。これからみてもいかに腹を冷やさないようにすることが大事かわかるのではないでしょうか?

古来より冷えは身体の調子を崩す原因の一つです。身体の不調を感じている方は冷えを含めた全身的な治療からはじめてみませんか?
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