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2017年07月22日
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関節リウマチの治療

2006年12月07日
ども、泰心堂です。
『緊急に命に関わる疾患』をのぞいて多くの疾患が鍼灸の対象になりますが・・・なかなか簡単に治るとは言ってあげられない症状の方もお見えになります。

そのうちの一つが『関節リウマチ』という『病名』の症状です。

鍼灸治療の基本は
1.『身体のアンバランスが生じて、弱いところに症状として具体的な病気が現われる』(ニュアンスは少しずつ変えています)
2.『経絡』というものを使って『気血』と言われるエネルギーなどの流れを整え『身体のバランスをとる』と結果として自分で『異常を起こしている部分を修復する』ことになる。
となっています。

変な言い方ですが、『治る力を引き出す』ために『身体のバランス』を取ることが鍼灸の治療です。

ですので論理構造的には関節リウマチとて治る疾患のはずなんですが・・・なかなか難しいのが本音です。

はり師/きゅう師には病名の診断権がありませんので、厳密に関節リウマチの患者がどれだけ治っているかと言われると困ります。患者さんから「病院で『関節リウマチ』といわれました」のような申告があれば関節リウマチが起こっているんだと頭に入れながら『症状として関節リウマチが現われている身体』の様子を診て適宜補正していくことになります。

たとえば私のところでは陰陽五行論(人体の機能を木火土金水という作用に分ける+それぞれに強弱があるとする考え方)と『冷え』(機能低下)という考え方を複合して診ています。

『冷えが深い』または『冷えが強い』と言えば、全身をバランスをとり適度に温める力が著しく落ちている事を示します。私の治療はこの冷えを温めて適正なバランスをとれるように調律していきます。

具体的には人体をその作用から五~六の力に区分してそれぞれの拮抗抑制関係や協力補完関係の具合がどうなっているかを診て、欠けているところは補ってあげ、突出しているところは抑えてあげるということを経絡/経穴(ツボ)を使って鍼や灸で刺激し調整していきます。

このとき鍼灸の効果は大きく二つあります。
1.痛みを抑える効果
2.からだの状態を整える効果

どちらがより大事かというと2.の方が長い目でみると大事です。

『身体が整った事で内部で痛みを起こしている部分の問題が解決されて、痛みがなくなる』。

これが目指すところです。が、関節リウマチの場合、痛みが激しく出る疾患ですので、1.の痛みを抑えることも同時に図っていくことが必要ですね。

理想的にいけば治るはずですが、ただ、この関節リウマチは進行性と言われ放っておくとどんどん症状が悪化する一方です。現実的には鍼灸治療を併用して進行を出来るだけ緩やかにしていくというのが現実的なアプローチということになってしまいますね。
ただ、治療をすることで痛みの程度は改善しますし、中には痛みは気にならなくなったと解消してしまう人もいます。

さて、この先は『刺絡』療法について書かせていただきたいと思います。

私は日本刺絡学会よりこの刺絡について認定を受けています。用意した過程を終了し、正しく安全に刺絡が行えるひとりという意味あいと思ってください。
それをWEBでも明示していますので検索に引っかかるのでしょう。
今までに県外を含めて何件も問い合わせをいただきました。

この『関節リウマチに刺絡が効く!?』という話の出所は『難病を治す驚異の刺絡療法』福田稔著 マキノ出版、や『免疫革命』福田稔-安保徹著(?)にだと思います。

これでは安保、福田の両医師が井穴刺絡研究会という医師と鍼灸師による刺絡の勉強会からヒントを得て様々な病気の治療に使ってみたところ効果があったと記載されています。
で、その中で福田氏、安保氏の研究課題である『免疫』という考え方からみると『刺絡』的行為をすることで免疫に関わりある白血球の割合に有意な(意味のある)差が確認されたというものです。
その体験談に「リウマチが楽になった」という感想が掲載されています。

厳密には発表当時の安保先生、福田先生ら刺絡は経絡を意識したものではなく『井穴など特定点に刺絡をすると身体が変わる』というもので、鍼師が技術として継承してきたものの一部です。

この刺絡療法あるいは刺絡鍼法は、鍼術の原型ともいえるもので長い鍼灸の歴史で頻繁に使われてきたものです。特に体質に関わる深い『冷え』または『病』の治療に良い効果を出します。
しかし、私たち鍼灸師はこの効果を数値などで確認する事は出来ません。ですので何回で改善するとか、数値を診て体の状態がどうと言った話は出来ません。このあたりの状態を知りたい方は病院で血液検査と診断を伺ってくださいと言うことになりますね。

最後に治療の効果の話になりますが、福田安保理論に基づいた特定穴に対する刺絡療法でも、私たちはり師の伝統的な刺絡鍼法でもある程度の症状の改善をみることが多いです。ただ、それは大きく個人の体質や状態に関わるので治療期間が長期にわたる、あるいは継続治療により症状緩和になることが多いということを念頭に置いていただきたいと思います。

なお、はり師の刺絡術は『絡脈に鍼を刺し(東洋医学的な)血を動かす』ことを目的としており、血液を体外に出す行為を目的とはしておりません。一部から批判のある出血療法(出血することを目的とする)とは一線を画します。

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予約はメール、電話どちらでも受け付けております。
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