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2017年09月21日
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鍼灸医学の適応症

2008年11月19日
どうも、泰心堂です。

なぜ、針灸は様々な病気に効果があるのか?

これはなかなか難しい質問ですね。
例えば、自律神経系を賦活するという説明。自律神経の安定みたいな話が好きな人にはすることがありますが、これだけって言うわけではない。もちろん自律神経っていうのは体の機能調整や修復に関わっています。
だので、体の中でどんな仕組みが病気からの回復に関わっているかといえば、生理学的には【自律神経】で間違いはないと思います。
が、それだけで説明つかないこともあります。

なので、「自律神経系などにも影響を与え・・・」などという言い方をするわけです。

ま、そもそも現代医学とは人の体を診る見方自体が異なるわけです。なので同じスケール(ものさし)で語るというのはとても難しいことですね。

さて、東洋医学というか日本の針灸医学では体をどのようにみるか?

簡単に言うと【気】という概念でみます。これは巷の気功?なる怪しげなものではなく、「体をそのような概念でみよう」というお約束なのです。
言ってしまえば、その人がまとう雰囲気これもまた気ですし、体温、血液、髪の毛、皮膚、筋肉、脂肪、骨、内臓、それらを動かすエネルギー・・・これらもまた【気】の産物だとみる。そしてその【気】という概念の元、いくつかの機能グループに分けて細分化した気の役割を定義しているのが東洋医学の概念。

ちょっとわかりにくいですよね。
東洋医学とくに鍼灸医学でいう、【五行】=【木火土金水】あるいは【肝心脾肺腎】はその機能グループに割り当てられたラベルのことです。

例えば【肝木】。【曲直】といって成長や動き、動き出しの力、身を守る力などの意味を持ちます。関係する機能には【筋の運動】や【エネルギー産生】や【代謝】、【解毒】などがあります。またそれらは肉体としての機能だけではなく、精神としての機能とも関連があります。行動に迷いは禁物ですから、決断しまい進する意志力なども関係ありますし、力の発散先がふさがれれば熱気がこもり怒気となります。だのでイライラするのも【肝木】の理と関係があるわけですね。

これらの肉体的な機能と関係ある現代医学的な臓器は?と言えば【肝臓】が代表的ですよね?だからよく「肝が悪い」という言葉で「肝臓が悪い」ということを連想しがちなんです。

だけれど【肝木】という機能グループに属する気(精神であり肉体であり、組織であり器官)の在り方に問題がありそうだということを指すだけで現代医学的にどのパーツが悪いか?などは考えません。

このように人間を構成する【気】という概念のどこに問題がありそうかを機能グループごとに考えるているのが鍼灸医学の面白いところです。
この機能グループの考え方に影響を与えているのが【陰陽論】、【五行論】といった【論理学】あるいは【分類学】の考え方です。

そしてこれらの機能グループの異常=病気は【経絡】という身体を連絡する気の道筋などを正すことで解消できるというのが鍼灸医学の基本です。

また東洋医学ではそもそも外因、内因、不内外因という三つの病因=病気を引き起こす原因が身体に影響を与え気を乱すから病気になる問いしているのですから、肉体に起こった病気はもちろん、精神的な病気もやはり身体に何かしらの影響を与えているわけです。この影響を【経絡】などを使って解消していくことで病気は治癒します。

さて、わざわざ適応症と書いたのには意味があります。
確かに様々な要因から身体に生じた【心身の病】は様々な様相を呈しますが、東洋医学の範疇で考えればそれらはすべて【気の病】(気の異常)に過ぎないのです。(浅い気、深い気とか気血と分ける流派もありますが、ここではそれら概念をまとめて気としておきます。)

【気の病】であれば、どこかに気の状態異常があるわけです。これらを機能グループごとに分けて考え、それらを調整する【経絡】などを用いて状態異常を改善していけば、徐々に身体は病気の状態から回復していきます。

このような考え方に基づくと心身に起こったたいていの症状は鍼灸で解決できます。

しかしながら、この回復の程度には大きく個人差があります。
場合によっては鍼灸だけでは間に合わないこともあります。そういうときはやはり現代医学のお世話になるというのが賢い選択ですね。

ポイントとして、緊急に手術など外科処置の必要なものは病院へ!ということだけ覚えておいてください。
先日、急な腹痛を訴えて駆け込んできた人がいましたが、話を聞いてみると【食中毒】の疑いが強かったので当座、食中毒の対応をした後、念のために病院の診察を受けさせました。結果はどうやら食中毒であたりのようで峠は越えたので問題はないと薬もなしだったそうです。面倒とは思うかもしれませんが、腸ねん転などを起こしているとかなり危険なので、病院での診察が必要な場合もあります。そういう時は患者さんのために病院へ送るべきですね。

それ以外のもの、たとえば慢性疾患の症状緩和や改善・治癒を目的とした施術は状況がはっきりしているのでその場での命の危険は少ないのである意味、安心して施術ができますね。

先日、こんな話をしたらびっくりしていた人がいました。
「よく言われている顎関節症って、針灸でよくなる人結構いますよ」って言ったら?
「嘘でしょう!?」って驚いていましたね。
其の方から何名かの紹介があって、調整をしたら皆さん改善してびっくりされていました。
其の中の一人は劇的な効果があったようで来院されたとき、「物がかめない」と仰っていたのが晩に「ステーキ食べたの」と次回にお見えのときに仰っていました。

このように劇的な効果を示すこともある鍼灸ですが、基本的には病の深さ、長さに応じた時間と回数が掛かりますので一発で治しますみたいな話にはご注意ください。

・・・とま、今日はこの辺で。
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