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2024年04月26日
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はりきゅう院の鍼の世界 いったい何が違うのか?

2006年10月19日
先日は午後休診にさせていただき、皆様にはご迷惑をおかけしました。
しっかりと学習と往診治療に行って参りました。

ども、泰心堂です。
本日のお題は『はりきゅう院の鍼の世界 ~いったい何が違うのか~』
よくお客様にこんなこと言われます。
「深く鍼刺して電気流すんでしょう?あれ気持ち良いのよね」
良くも悪くも接骨院の鍼灸師さんが増えた影響ですかね。

世の中にさまざまな鍼があります。
もちろん鍼を刺して通電をするという方法を使っている方々もいます。
浅い鍼をたくさん打つ人もいます。
痛い鍼を打って得意気になっている人もいます。(私は痛いの嫌いです。)
神業のような散鍼術だけで治療されている方もいます。
本当にいろいろあるんですよね。

じゃ、皆様と鍼ってどういうところで出会うのか?

1.接骨院(整骨院)などに鍼灸がくっついている場合
2.エステ+鍼灸
3.鍼灸院

数で行ったら1.が一番多いでしょう。2.も都心部などで増えてきましたね。そして入りにくいとか敷居が高いといわれる鍼灸院。

それぞれ目的が違いますし、それぞれに制限があります。
1.の場合、目的は痛みの緩和(+拘縮予防)。あくまでもサービスなのでやっているという事をみせるのが大事。治療方法は腰なら腰に定められた本数刺して適当にコードを刺して通電して終わり。所要時間は一人のはり師が掛かりきりになるのが10分以内。これは鍼治療でなく、鍼サービスですね。
 乱暴な言い方をすればそれをやる前に散々機械を使って電気を流しているのですから、どちらかが無駄な治療です。

ちょっと辛辣だったので訂正します。
鍼灸接骨院などの鍼は東洋医学というよりも、西洋医学に立脚した鍼鎮痛などを目的とする筋肉に打つ鍼です。これによりデータなどに基づき主張されている筋肉の弛緩効果および痛みの緩和が図られます。
もちろん接骨院で、東洋医学的な鍼をと考えている方々はいらっしゃいますが、接骨院の業界が開業権・保険請求権のある理学療法士化が進んでおり、なかなか難しいようです。
ちなみに、一部負担金(窓口料金)が一律定額、転倒など具体的な事実のない疲労性の腰痛/肩こりなどは保険請求の対象になりません。自由診療の範囲です。もしこれらが保険業務で重大なされているとしたら重大な違反行為ですのでチェックする事をお勧めします。

2.美容を目的とした鍼で、「白」の名がつくツボや美容効果のあるツボ、顔などを刺していくものが多いですね。エステでは表面からのアプローチしかできないので、それを補完するため鍼灸を使って体調そのものを整えるといった方法をされている方もいます。(泰心堂で提供しているのもこちらの用途=体質の調整に特化したもの)
鍼灸自体の値段は3.のケース×1.5くらいで、エステとセットコースで3倍くらい(1万2~8千くらいが多い)なんてのもざらにありますね。

3.これがまあ、王道といえば王道なんですかね?千葉県の相場でも1回4000~7000円くらい。
さまざまなやり方があるので一概には言えませんが、基本はその病、症状の原因は何か?を探ってその原因に対してアプローチするものです。一見長くかかるようなイメージがあるようですが、身体の体質を根本から立て直していたりするので実は健康、美容への近道だったりするのです。
大きく分けて、スポーツ系などを中心に局所の治療を重視するタイプと身体全体を診てその偏りを診てバランスをとる治療を重視するタイプとに分かれます。(泰心堂は後者ですね)
ああ、単純な筋肉痛なんかは流れを整えてあげれば1~2回で終わっちゃいますね。ぎっくり腰も1~2回で動けるようになりますし・・・


さて、接骨院などの治療とどう違うか?
2.3.は接骨院で10分程度という制限がある(メインの収入が保険請求であるため)のに対してほとんどが予約制で約30~60分ときちっと時間を確保します。その間に身体の変化をみながら必要な刺激を加えたり、話をじっくり聞いてカウンセリング的なことをしたりととにかくお客様との時間をつくることが特徴ですね。

ま、料金については・・・
クイックマッサージなんかで10分1000円とかよく言っていますが、接骨院がそんな感じ。
はりきゅう院は平均一時間程度なので5000~6000円というのは実はそれほど高いわけではないのです。

あと3.の特徴としてあげておくと3は緊急に手術等が必要な疾患をのぞいてほぼ全ての疾患に効果があります。
それぞれにいろいろな病気の捉え方がありますので参考にとどめますが・・・

たとえば私の基本術式「積聚治療」で、自律神経失調症などをみると、自律神経の機能低下(不調)=冷えが生じていると考えます。自律神経は身体の奥深いところ中枢に近いところにありますのでそこまで「冷え」が及んでいるので「根深い」とみます。それに対して鍼や灸を用い、身体に負担にならないように『薄皮を剥ぐような穏やかな治療効果』を重ねて、徐々に体を温めていけば「冷え」は解消し「温かな健康な身体」になりますと説明し、治療します。時間はかかりますが、現状よりも改善が図れますし、身体が整った時点で薬などに頼る必要性もなくなります。

こういったことをしているのがはりきゅう院の鍼の世界ですね。
西洋医学とは体系や病気の捉え方が異なりますので、化学的に説明しろといわれると弱い部分がありますが、効果のないものがこれほど長い間生き残るはずもなく、ましてや世界に広がる事もありません。

そうですね、化学的に説明するとなると・・・免疫とか環境適応って言葉を使うといいのでしょうかね?

ちなみに私は治療に時間をかけるのは嫌いです。
だって、もったいなくありませんか?
治療の中に生活があるのではなく、生活の中に治療があるのです。

だから、そんな「毎日治療に来てください」ってのはなんだかな~なんですよね。毎日3時間治療して過ごすの?
だったら週1~2回うちに来て約1時間治療受けてください。その症状変えてみせますから。

おっと書き忘れるとこでした。
フリーペーパー『ぱど』津田沼・幕張エリア 10/20号に記事と広告が載っています。良かったらご覧ください。
はじめての方で持参された方は例の特典(初回のみ半額)適用しますよ。
まずは試して合うかどうかですからね。

それでは♪
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