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2024年04月20日
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鍼灸と民間療法

2006年07月27日
聞かれてしまうのでどうしても答えなければならないのでいつも苦慮していることがあります。

「鍼灸って民間療法でしょ効くの?」

これ違います。鍼灸は医術です。
世界中で、そして日本でも西洋医学の欠点を補う「代替医療」として期待され公式に認可されているものです。

ま、発祥からすると西洋医学と同列に扱われるべきものですが、西洋医学優勢の世の中、西洋医学中心に考えると東洋医学は補完的立場になるでしょう。

民間療法とは、各国によって基準が違うので日本国内に限定しますが、次のものが挙げられます。
整体、操体、気功、波動、カッピング療法、カイロプラクティス、無免許マッサージ・・・まあ他にも微弱電流を流したりといろいろありますが・・・。

一応、法律上は化学的根拠のないものや、傷害行為を含むものですね。
これらは「医業」として営業を許可されていません。
ま、認可を受けていない宗教法人もどきと同じ扱いです。信じるものは救われる。事故と通報されない限り営業できる状態。問題を起こさなければいいか?見たいな扱いですが、営業妨害なので行政の手を入れてほしいところです。
(この間、みえたお客様。通っても正座ができないと仰っていましたが、足先に鍼一本打ったら帰りには正座してましたよ。でも鍼灸は高いだけで効果ないと言われたとさ。うち週2回来いなんてめったに言わないからそちら1週間分で5~6回来れるよ。でも調子が良いそうで来てません。)

一方で鍼術、灸術、按摩マッサージ指圧術などは筋肉に対する効果や血液成分への働きなど科学的な研究もされ、必要な特殊教育を受け、定められた国家試験に合格することで営業することを許されています。

ま、業者と事を構える気もありませんので次のように思ってください。

医業・・・病院、診療所、按摩マッサージ指圧院、はり院、きゅう院、整骨院(接骨院・・・業者的な方もいらっしゃいますが。)
民間療法・・・上記を除くもの。

一応、私は野球にたとえて、プロとアマチュアと言っています。プロは規定の条件をクリアしなければなりませんが、アマチュアは別に必要ありませんから。でもどんなに上手でもアマチュアはアマチュアです。それを仕事にはできません。

念のために言っておきますが
「ああ、こんなにも背骨が歪んでいる!」
なんて表現をいちいち真に受けないでください骨が曲がっていく側彎症とか、ズレてしまう腰椎すべり症、骨粗しょう症やリウマチに伴う骨変形など重度の病気をを除いてたいしたもんではありません。単に生活の中でバランスを保つべく筋肉に力を入れた結果そうなっているだけですので、はりや灸でさくっと整ってしまいます。別段、ばきばきならす必要性も、毎日通う必要性もありません。
(背後に原因となる病因が隠れている場合は週一回とか定期的に通ったらとは言いますがね。)

うちに来る患者さんに横すわりが片側がうまくできない方いますが、たいてい、はり一本で帰りに両方坐れるようになっていますから。その程度のものなんです。こちらは医術のレベルで「治癒」を目的とした整体術を継承しているのですから。

「骨盤が歪んでいる」とか、「背骨が曲がっている」とかしか言わない業者の言葉をどうか真に受けないでください。筋肉をきちっとほぐせば戻りますから。

ちなみに
1.手でほぐすことは按摩マッサージ指圧師の業務
2.道具を使ってほぐすことははり師の業務
3.温熱刺激を使ってほぐすことはきゅう師の業務
になります。
ま、この範囲に含まれないのは気功と心理療法くらいなものですかね?

あと、はり師、きゅう師の免許だけでクイックマッサージに勤めているはり師、きゅう師これも免許違反になりますのでクイックマッサージに行かれる際は「按摩マッサージ指圧師」の免許を確認のうえ受療すると安心できるかと思います。少なくとも力任せにやられてかえって酷くなったという確率は低くなると思われます。

つらいのは分かりますから、相手方は良く選びましょうね。
うち来てくれたらそりゃ嬉しいけどね。

ああ、念のため整体など民間療法が効かないとはどこにも書いてません。
単純に、本来営業できないはずの人たちですよと書いています。
あはき法17条 医業類似行為の禁止について文言解釈に基づく書き方です。(医師法にも規定があります)
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