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2024年04月24日
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鍼灸は何に効くか?

2006年06月07日
はり/灸と効いてみなさんどう思われるでしょうか?
「痛い、熱い」
「肩こり、腰痛」
「不定愁訴、自律神経失調・・・」
三つ目が出るような人ははりきゅうの素人は卒業ですね。

「痛い」というイメージは縫い針や中国製の昔の釘のよ太い針を使っているイメージを持たれているからですね。実際にはよ〜く目を凝らしてみないと分からないほど細いはりを使ってほとんど痛みを感じないうちに治療終了なんてことはよくある話です。技術の進歩で良質な細い針が生産できるようになったここ最近のことですね。しかも滅菌処理の上に一回使い捨て。衛生的です。

「熱い」というイメージは昔のお灸。今はよほどのことがない限り、あったかいと感じる程度でやめときます。別に我慢大会じゃないんだから。

さて、何に効くか?という話ですね。
これが実はなかなか難しい。何にでも効くけれど、病気や症状自体を直接消すものではありません。

病気や症状自体を直接消すもの・・・外科手術、西洋的な薬(抗生物質、ワクチン、麻酔薬など)
これ、身体の一部を削ったり、異物を入れたり、麻痺させたりと外部から強力な力を働かせるために身体自体にも無理な力がかかることが多いです。薬害なんてことばもあるようにとり過ぎると身体を逆に傷めます。なぜならば身体にとって異常なものだからです。
ちょっと考えてみて下さい。風邪薬と胃薬。一緒にのんでいたりしませんか?風邪なのに胃薬って何故?て思ったりしませんか?これは風邪薬が強すぎて胃腸の粘膜を傷つけるからです。

一方、東洋医学は各種刺激をすることで身体の内部に備わっている調整機構を動かします。これによって元々持っている自治癒力というものを内側から引き出し最も自然な形で病気の原因を除去しようとします。
風邪の場合は一時的に体温を調節して、体力に応じて発熱を促します。発熱することで病原体をやっつけるためです。はりきゅうで身体を整えてあるので比較的短期間でわっと発熱し、鎮静化します。これは何をやっているかというと治し易い時機に身体の力を総動員して病気をたたいているのです。風邪も初期のうちであればこれであっさりと治ってしまいます。
あくまでも自分が持っている力を使うだけですので身体への負担は少なく、副作用もほとんどありません。

では、はりで風邪が治ったのか?
結果的にはそうであると言えそうですが、あくまでもはり/きゅうは「刺激をすることで、治る力を持った身体に調整する」のみです。身体を整えれば、自然と活力に満ち、病気や症状に負けないからだとなります。この意味で鍼灸は効くと言えると思います。

近年、「癌に鍼灸が効く」という記事が雑誌等で出たようです。
前述のように鍼灸にできることは「身体を整えること」です。外科のように直接、ガン細胞を死滅させたりなんてことはできません。しかし癌に付随する諸症状については身体の状態を整えてあげることによって緩和させることはできると思われます。その意味で「効果がある」と言っているのでしょう。
「癌が消失した」という体験談の方は、もしかすると「癌ではなかった。」あるいは「自然回復力が非常に強く保たれて自ら体内の異物=癌を処理した」と考えられなくもありません。
このあたりは東洋医学、人体の神秘の世界ですね。
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