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2017年07月28日
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てのひら治療とその研究

2008年06月17日
どうも泰心堂です。

東洋医学ってのは面白いもので、全身に鍼を打って刺激をして体の活力を上げて病を克服するものもあれば、肘下、膝下にちょこっと鍼を打って活力を上げて病を克服するものもあります。

私のやり方はというと恩師である小林詔司先生に母校で教わったやり方【積聚治療】をベースに特効穴療法や特殊はり術や灸術などを組み合わせて治療しています。

その傍ら学生時代から取り組んでいる治療法があります。
【高麗手指鍼療法】という韓国発の【てのひら】を使った治療法です。

【手掌】を全身に診立て、反応点を探り、人体の反射機構を利用して手に現れている反応を刺激することで体を変えていこうって代物ですね。

これに興味を持ったのはですね・・・お恥ずかしいことながら自身の【喘息発作】と【慢性腰痛】が発端なんです。

なんで?って、そりゃ~・・・学校や普通の勉強会で教わる治療法って基本的に【相手に対して施術するやり方】なんですよ。

ピンと来ました?

そうなんです。自分の治療にはあんまり向いていないんです。だって、脈診一つとって、それが指先から感じる感覚なのかそれとも指で押さえられていることを感じているからだの内側の感覚なのか明確に分けることできませんし、腰痛だから腰のツボと局所刺激やろうと思っても手が回りませんもの。
で、はじめは腰痛関連のツボが刺せる範囲にないか?とか灸をすえられる場所にないかとかツボ関係の書籍をひっくり返したもんですね。ま、それなりに効果はあったんですがどうも感覚的にしっくり来なかった。やっぱり角度とかを精確に決められないせいですかね?

で、ま、色々あってあるときふと【腰腿点】ってのが目に入ってきたんです。これ【ぎっくり腰】(急性腰痛)などに使う特効穴の一つ。どこにあるかっていうと手の甲。細かいこというと手のひらを構成する中手骨って骨の根元のハザマにある。
「なんで?こんなところを刺激して腰痛に効くの?」・・・私も思いました。ま、やってみなくてはわからないのでサクッと中国鍼を刺してみました。そうするとやっぱり効くんですよね。で、もしかしたら手だけでも全身の治療ができるんじゃない?と思って紆余屈折を経てたどり着いちゃったのがこの療法ですね。
この療法だと【腰腿点】の位置はちょうど腰の体鍼での刺激点の位置に当たります。

ああ、前置きが長かった。

で、今回はこのやり方の実験結果。第何回だっけ?ちなみに実験的な治療は通常の治療とは別に協力者を募って後は秘密裏に行ないます。(笑)

今回、お願いしたのは坐骨神経痛がつらいと仰る10名の男女。
ま、程度の話は長くなるので割愛。とりあえず結構長いこと悩んでいたといっておこう。
施術は週一回の手指鍼と毎日の爪楊枝による手のひらの刺激。試験期間は1ヶ月。
配穴は固定+反応点。固定は基本方+腰痛の処方。左側がつらい方は左手、右がつらい方は右側に施術を原則。
まず結果。できすぎで困りますが、解消8名、軽減2名。結果としてはできすぎです。まるで図ったかのようで正直気持ち悪いんですけどね。通常はこういう治療は無効例が出るはずなんですがサンプル数が少なかったんでしょうかね?
このやり方のモデルケースは鍼で連続施術10~15日くらいで効果が出るとのことでしたが、概ね、2週間で何らかの変化を感じていたようですね。
鍼と爪楊枝のどちらが効果があったかに就いては協力者の感想レベルですが、「鍼の方」と口を揃えて仰いましたね。

ちなみにバイアス効果については無視しています。RCTという厳密な比較試験では術者の違いなどによるバイアス(思い込みによる効果の偏り、プラセボ効果を含む)を排除するのですが、個人の治療院、治療家のレベルで排除するのはナンセンス。だいたい東洋医学の病因に内因ってのがあるんですから心理的な働きかけも治療のうちだと思いますしね。

さて、今回、非常に効果のあった【てのひら治療】ですが、臨床メニューに組み込むかどうかはまだ検討中です。手のひらに直接鍼を刺すので刺鍼時に鋭い痛みを感じやすいのでそのあたりをどの程度許容していただけるかが不明だからですね。今回の患者さんに就いては韓国から取り寄せた専用の施術具を新たに導入した成果、「これくらいな全然OK」と言っていた来ましたがちょっと不安がありますね。

・・・今日はここまで。また次回の更新でお会いしましょう。
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