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2024年03月28日
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第一週目の日曜日

2009年02月17日
ども、泰心堂の院長です。

ええとですね、大っぴらには言えないんですがここ数年第一週に入っていた用件がやっと一区切り付きました。
しかも、これは成功!と言って良いでしょう。

・・・何をしていたかですって?トレーニングの指導をしていたんです。
直接お会いしたり、PCのネットワークを使ってMtgしたり、映像を交換して指導したりとかそういう時間に当てていたんですね。
当初思っていたより時間が掛かってしまいました。
しかも、時期が悪かった。

お世話になった先生との間で私の不明不徳でトラブルが生じて、先生にご迷惑をおかけしながらも、お詫びにいけなかったりとその後、先生のご厚意で講習の案内をいただいていたりしたのですが、どうしても時間が取れずにすぎてしまったり・・・。
非常の心苦しく思っていたのですが、そのぶんこちらの件を頑張っていました。

関係者の皆様のおかげで何とか当初の予定した段階をクリアしてクライアントにも満足していただけましたね。

そんなこんなでやっと出張に出かける時間が取れそうです。

機会をいただけるなら、先生の講習会にも参加させていただきたいと思っていたりします。

さて、トレーニングのほうの総括ですが・・・

まずは問題点というか改善点
1.トレーニングとセルフケアの両立
2.より短時間でのトレーニング
3.動作改善と筋力強化



1.はですね、トレーニングとセルフケアというかコンディショニングの問題です。

身体を傷めた方の競技復帰、現場復帰のためのリハビリ テーショントレーニングと言うのがテーマでした。競技復帰、現場復帰ですから一般人と同じに考えてはいけません。一般人の場合は日常生活に問題のない程度 であれば、【治癒】としてかまいませんが、アスリートの場合は競技復帰、現場復帰が目標だとしたら、それが達成できて初めて【治癒】となります。
そして理想的には、身体を傷めた時点よりも強くしなやかな身体を作っておき十分に競技のためのトレーニングメニューに適応できる状態を作らなければなりません。
復帰はしたけれど、パファーマンスは以前より格段に下では復帰できた悦びはあっても焦りからさらなる大きな怪我に繋がる可能性が高くなります。なので【自 分の現在の限界】と【トレーニングの強度】、【休養の必要性】を意識できるかどうかと言うのが大切になり、その辺を踏まえて自己管理できるスキルを磨く必 要があります。闇雲にトレーニングをしても体を壊すだけですから。
かといって、あまりに慎重になりすぎても、ブランクは埋まりません。また、ど うしても以前と同じようなメニューをはじめたら、ブランクがありますので身体に過負荷が掛かりやすく違和感が生じやすい。心身のケアの必要があり、だから と言って治療院との往復を続ける時間もない。

そうなると自分である程度のケアができると便利なわけです。今回は何をしたかというと、現在冊子作成中のネタを利用して【腰痛】のケアを途中からさせました。当初は症例数が少なく勧める自信がなかったのですが、これを導入してからは効率が上がりましたね。
痛みがでたら、出た場所といつ出たのか、どういう動作をして出たのかなどを聞いた上で予め決めていたポイントを指摘してその範囲で刺激点を探し自分で刺激 するという方法をとりました。それで治まらないものについては、練習を休みにして休養をとったり治療に来るという約束をして、できる範囲のケアはやってい ただく方向にしたら、本人も無理をすることが少なくなり、現場復帰に向けて加速することができましたね。

2.はトレーニング自体の問題です。

私はチームストロングスの大川さんのところのセミナーでハイ・インテンシティ・トレーニング(いわゆるスロートレーニング)を 学んで、私が関わる患者さんなどにはスロートレーニングを勧めています。特徴としては、関節をロックしないので関節負荷が小さくできる、動作をスローにし て筋を意識してコントロールすることによって筋線維の稼働率を上げられる、動作をスローにしていわゆる勢いを排除することによって筋負荷を増やすことがで きる、結果として超短時間かつ少ない回数でオーバーロード(使いきり状態)に持っていくことができるなどという利点があります。
ただ、このトレーニングは筋力をアップさせ、身体に余裕を作ることによって障害を予防するという筋トレの原則に沿ったものなのですが、日本人の従来型の筋トレの悪癖と言ってよい【意識】のおかげでなかなかやっていただけませんでした。
どんな意識が邪魔をしたか?「筋トレをすると競技がうまくなる」、「パフォーマンスが上がる」という意識です。

確かに、筋力があるということは導入できるエンジンが多いみたいなもんですからより大きな力を取り出すことができますが、筋トレっていうのはその反復運動 に関わる筋力をアップさせるものであって、競技のように筋のコーディネーション(連携、連鎖、連絡)が必要なものについては個別の筋が優れているだけでは 意味がないのです。
その意味で、【競技に必要な能力は競技を通してしか身につかない】のです。

では筋トレは意味がないのか?と言えば、そうではなく、強く柔軟で回復力の高い筋肉を作っておくことで激しい競技用の目的別トレーニングをしても障害の起こるリスクを減らすことができます。

そういった意識をつけることで筋トレをより有効にできるのですが、チームのトレーナーのコンセプトとバッティングする場合には一方的にこちらの意見を通すことは難しいのです。残念ながら古いタイプのトレーナー(指導者、訓練者)で筋トレは、クイック&ヘヴィウェイト、努力と根性のタイプでしたので・・・リハビリテーション用メニューということで特別メニューを許可していただけました。
このあたりも問題を残しましたね。チーム強化を請け負ったわけではありませんので私の仕事としては問題がないのですが、個人的には不満を残しました。

3.の動作改善と筋力強化

これはクライアントと動きの分析やら障害の傾向やらVTRなどを交えてお話をした上で行なった試みでした。通常はここまでやりません。ぶっちゃけ話、それまで動いていた概念自体を根本的に崩すようなものですから、下手をしたら混乱するだけで終わってしまうかもしれませんでした。
このクライアントは腰痛の悪化で短い時間しか動けない上に、動いた後は動けなくなってしまうというのが問題で、その問題の起点になるのが腰周りの不自然な動きだったわけです。筋力的には強い方でそれが全体で見たらアンバランスを生じさせていて、歪な動きを生んでいたわけですね。それがめぐりにめぐってと言うわけでもないのですが、障害部位に高負荷を発生せしめ、身体を傷めてしまったわけです。
通常のスポーツトレーニングであればこの弱い周りの筋力を鍛えて筋肉のよろいを作ると言うパターニングを採ります。この方の場合私たちの言葉で言う【帯脈】ラインの動きが格別に弱く、反り返る力が強すぎ、加えて骨盤周りが硬く固定されてしまっているので力の逃げ場がないという問題を抱えていました。
で、トレーニングとして何をやったのか?という【腹筋群の強化】はもちろん、私もやっている体幹の動き作り(体幹拡張)と骨盤の細分化、そして腕の細分化のトレーニングですね。
後は徹底的にフォームとそこに掛かる力のチェックを行い動作の最適化を行ないました。

今、思えば回数としては多くはないのですが期間としてはすごい長い案件でしたね。

とりあえずいろいろとやり遂げました。


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